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2020年1月13日 (月)

道歌2古伝神傳流秘書より抜刀心持引歌2の16浮雲

道歌
2、古伝神傳流秘書より抜刀心持引歌
2の16浮雲

麓より吹上られし浮雲ハ
     四方の高根を立つゝむなり

 読み「麓より吹き上げられし浮雲は四方の高峰を立ち包むなり」山の麓から吹き上げられてくる浮雲に依って、四方の山々は包まれていく。

 古伝神傳流秘書英信流居合之事4本目浮雲
 「右へ振り向き足を踏みもぢ彳腰をひねり抜付左の手を添へて敵を突倒春心尓て右の足上拍子に刀を春ねへ引切先を後へはね扨上へ冠り膝の外へ打込ミ後同前、又刀を引て切先を後へはね春して取って打込事も有」

 大江居合では我の右側に二人が同列上に並び、その一人置いた二人目の敵が我が刀の柄を取りに来る想定とされています。古伝はその様な事は言って居ません。大江先生の師匠下村茂市の弟子でもあった細川義昌に指導された植田平太郎系統の広島の『居合兵法無雙神伝抜刀術」では「右側に座して居る者を斬る」であって、敵が横並びで二人とも、その二人目の敵とも言って居ませんが、「右側に座して居る者を斬る」ですから、敵二人とも一人とも取れるかもしれません。然し明らかに敵二人で一人置いた二人目にすべき運剣動作は細川居合も大江居合にも見られません。
 
 
 浮雲の歌心は、右側の相手が我が柄を取りに来るのを察して、我は「左向き静かに立ち、中腰となりて左足を後へ少し引き、刀を左手にて左横に開き、・・大江居合」この部分の立ち上がる姿に、麓より吹上られてくる浮雲を連想したのでしょう。浮雲の業を修得した者が謡ったというよりも、既に、誰かが詠んだ歌を持って来たような気もします。浮雲の運剣動作は敵手を外した後に怒涛の如く斬り込んで、引き倒すすさまじい業と認識していますので、違和感を覚えてしまいます。

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