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2020年1月 4日 (土)

道歌2古伝神傳流秘書より抜刀心持引歌2の7沈成体に勝

道歌
2、古伝神傳流秘書より抜刀心持引歌
2の7沈成躰に勝

敵太刀打かたき切て掛るに沈成躰に勝有亊の位にて教へし工夫有へし古語に 寸の虫かゞむも身をのひん可為 歌に

長からむさゝげの花は短くて
      短き栗の花の長さよ

(沈成躰→敵に対し我が体を低くすること也、気を落ちつけること也)

右の心尓て工夫有るへし みな陰合〆陽に出る位有へし 古人も心は之内二てき有りとのたもふ也 ものとしたる事二勝負の位知る事なし 深く工夫有へし この沈成躰心よりよく敵の心見ゆるもの也
兵法に曰 端末いまだ見ざる人能く知ること莫れ と有り 歌に

悟り得て心の花の開けなば
      たづねん先二花ぞ染むべき

霜うづむ葎の下のキリギリス
       有かなきかの声ぞ聞ゆる

 敵が太刀打の難しい切懸けをして来るのを、沈成体(身を低くして外して勝事がある)、その事にて教えるべき工夫が有る。
 古語に「寸の虫屈むも身を延びんがため」一寸ばかりの小さき虫でさえ、身を屈めるのは、おおきく伸びあがる為である。歌に
 
 「長からんささげの花は短くて短き栗の花の長さよ」長いささげの実なのに花は短い、反面短い栗の花は長いものだ、長いものは短く、短いものは長くの様に、気を沈めて応じるものだと歌います。
 この心掛けの工夫をすることは、どれも陰で合せ、陽にて出ることである。古人も心の内にこの様な敵ありというものである。漠然とした中には勝負の優劣を知る事は出来ない。深く工夫有るべきものである。
 この心を落ち着けることに依り敵の心もよく見えるものである。
 兵法に言われる、心の端末を未だ見えざる人には、良く敵を知る事はあり得ない、とある、歌に

 「悟りを得て心の花が開けるならば、訪ねる先に花が染まって見えるものだ」

 「霜が降って葎を埋める様であっても、その下にいるキリギリスの有るか無いかの声でも聞こえるものだ」

 心を落ち着かせ、体を沈める事で、難しい太刀打ちに応ずる業が出せるものだと云うのでしょう。

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