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2020年2月 8日 (土)

道歌3田宮流居合歌の伝と曾田本居合兵法の和歌3の1規矩準縄12右膝の頭

道歌
3田宮流居合歌の伝と曾田本居合兵法の和歌
3の1規矩準縄
12右膝の頭

田宮流伝書「口伝」之秘歌
右膝の頭を規矩に抜く刀
      三角のカネの大事こそあれ

曾田本居合兵法の和歌にはこの歌は有りません。
*
 田宮流独特の抜き付けの教えでしょう。
 妻木正麟著詳解田宮流居合より田宮流伝書口伝「刀を抜くに手が前に出れば敵に押さえられ、脇に抜けば敵間遠し、右膝の頭をカネ(曲尺)に三角に抜くは自然のカネになる故、たとえ敵に手口を押えられても気筋は向かふにわたる。その抜き付くる刀は敵にあたる。」

 田宮流を稽古される方には、普段の教えで容易なこの和歌も、私のように大江先生から伝わる、抜き付けの技法を河野先生に依ってわかりやすくされて学んで来た無雙直伝英信流の抜き方は、河野百錬宗家の無双直伝英信流居初心集居合道基本「抜付」に詳しい。
 それは田宮流の「右膝を左の腰の規矩にして、打つかすがいを腰詰と云う」また、鞘引きのさい「左手は小指が帯を押せるまで左肘を背中につく気持ちで鞘が後ろに一文字になる様に左肩を充分に引いて抜き付ける」「抜き付けた切先は正中線の延長線上」のとは異なります。この抜付けに依って抜き付けた切先は右膝の線上にあり、両肩は正面正中線に対し45度左向きとなる半身の筈です。

 河野流の抜き付け
「初本の抜きかけの柄頭は、体の中心から敵の中心に向けて抜くのが正しい。」
「抜付けたる刀身の位置は、右拳から正面に引きたる直線上に剣先部がある事を初心指導上の原則とするも、錬熟の暁は、剣先を以て敵に附け入る心気の為め、幾分剣先が内方になるは可なり。」
「抜き付けた刀の高さは、肩を落としたる状態に於て両肩をつなぐ水平線より上がらぬ事」
「右拳は踏み出したる右膝の横線上にある程に前に出す事」
「刀は水平を原則とするも、剣先部が上るよりも幾分下る心持ちなる事」
「上体は、下腹を前に出し、腰部に(丹田に)十分なる気力を注ぎて真直に、而して踏み出したる右足の膝の内方角度は90度を超えざる事」「後足の膝と上体とはほぼ一直線をなす事」
「抜き付けたとき、上体は飽くまで敵に正対し、右拳はグット強く握り締め(小指と無名指の中程でグット引き、拇指の基部にてグット押す心)左手は鞘を握りたるまま肘と共に後方に引く心持の亊」

 正対した抜き付けと半身の抜き付け、抜き付けた切先の位置などの違いは可否を論ずる必要では無く、対敵との状況次第で如何様にも出来て当たり前と思います。

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