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2020年2月24日 (月)

道歌3田宮流居合歌の伝と曾田本居合兵法の和歌3の2の15つよみにて

道歌
3、田宮流居合歌の伝と曾田本居合兵法の和歌
3の2の15つよみにて

田宮神剣は居合歌の秘伝
つよみにて行きあたるこそ下手なれや
        まりに柳を上手とぞいふ

曾田本居合兵法の和歌
強身にて行當るおば下手と志れ
        鞠に柳を上手とそいふ

新庄藩林崎新夢想流秘歌之大事
津よみ尓て行あ多るをバ下手と云
        鞠と柳を上手とぞいふ

 秘歌之大事にあるのですから、この歌も古くから歌われてきた極意の歌なのでしょう。戦国末期にも蹴鞠は貴族や上級武士には遊ばれていたのかも知れませんがよくわかりません。
 三首の歌とも同じ歌心で良いでしょう、竹刀剣道を続けて来た人が居合に転向してきて、強い早いを初心者に指導していますから、自然に力一杯に肩を怒らし、歯を食いしばって抜き付け、斬り下しをやっています。
 無駄な力を入れて、早く抜こうとするから力いっぱいの腕だけの抜き付け、斬り下しですから刀が鞘離れしたり、振り下されてからはそこそこ早く見えるのですが、無駄な動きや手足の拍子外れで動きに無理が出て結局抜こうとしてから抜付ける迄はもたもたしている様に見えます。
 その上っ強く握り締めていますから、剣尖は水平にも、真っ直ぐの斬り下しも出来ないものです。
 「力身で抜付けるのは、下手だと思いなさい、鞠に当たっても軽く往なしている柳の柔軟さを上手と云うのですよ」と修行の行き着く処を示唆しています。
 しかしこれは、見るからに力いっぱいの動作を否定していますが、手の力いっぱいが早い訳ではなく、足腰肩などを十分生かした動作は手打ちよりはるかに速い刀の動きが得られること、それが柔軟な体の動きから鋭い切先の走りが得られることを教えてくれているのです。

 8首目の処で「早くなく遅くはあらじ軽くなし遅き事おぞ悪しきとぞ云う」を歌ってきました。この歌も「柔らかく無駄のない身体操作」が目的を果たせることを教えていた筈です。
 現代居合の組太刀で居合道形や太刀打之位、詰合などを見ていますと、力一杯打込んでがっちり受け止めて、飛び跳ねる様な動作をよく見かけます。
 形はゆっくり正確な打込みと請けが出来るように、それも小手先でポンポン打込む悪癖をやめて、体を充分使って稽古して居れば自然に不必要な力みは抜けて、柔軟な素早い動きが養成され技が決まりだすものです。

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