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2020年2月 5日 (水)

道歌3田宮流居合歌の伝と曾田本居合兵法の和歌3の1規矩準縄10居合とは我が身の勝

道歌
3、田宮流居合歌の伝と曾田本居合兵法の和歌
3の1規矩準縄
10居合とは我が身の勝

田宮流居合歌伝口訣
居合とは我が身の勝を元として
      扨その後に人に勝つなり

曾田本居合兵法の和歌
居合とは心を静抜刀抜ければやがて勝を取なり
居合とは心に勝が居合也人に逆うは非刀としれ

 田宮流のこの歌心とは聊か乖離がある様に思えます。それは「扨」の一文字に依ります。
 「・・扨その後に人に勝つなり」ですので、居合と云うのは先ず我が身を鍛え、流の技法を身に付け、心を強く妄心に負けない様に、相手の思いと和する努力を怠らず、やむなきに至るならば、扨それから心を鎮めて相手の起こりを察して抜き付ければ敗ける事はないのでしょう。
 
 新庄藩に伝承された秘歌之大事に「居合とはよわみ計(はかり)てかつ物をつよみて勝は非かた也けり」に近いものかも知れません。然し相手の弱みに付け込むばかりでは、秘歌之大事の「居合とは人にきられず人きらずたゞうけとめてたいらかにかつ」には至れそうも有りません。

 この田宮流居合歌伝口訣の歌の解説は妻木正麟著詳解田宮流居合では「我身の勝とは手前の気体のヒズミを正しくすることなり。其我身に勝つ趣は上章に段々論じた通り、カ子(かね・・曲尺)、気の位が調う時は我身に勝なり。手前の気体調いて虚隙無き時は、敵より撃つべき非はなき也。そこで敵に勝たるゝ也。これ孫子に「先勝而後求戦(先ず勝て後、戦を求む)」と云える語意也。」とあります。

 中川申一著無外流居合兵道解説の無外流の百足伝にも歌は違いますが幾つかあります。
兵法は立たざる前に先づ勝ちて立合てはや敵はほろぶる
とにかくに本を勤めよ末々はついに治るものと知るべし
心こそ敵と思いてすり磨け心の外に敵はあらじな
 

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