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2020年2月14日 (金)

道歌3田宮流居合歌の伝と曾田本居合兵法の和歌3の2の5居合とはつよみ

道歌
3田宮流居合歌の伝と曾田本居合兵法の和歌
3の2の5居合とはつよみ

田宮神剣は居合歌の秘伝
居合とはつよみよはみに定まらず
       兎にも角にも敵によるべし

曾田本居合兵法の和歌にこの歌は有りません。

新庄藩の林崎新夢想流秘歌之大事にも有りませんが「強い弱い」を歌う歌があります。
居合とはよはみ計てかつ物を
       つよみて勝は非かた也けり

 田宮神剣は居合歌の秘伝は「居合とは強味弱味によって決まるものではない、兎にも角にも敵の状況に依るのだ」と云っています。稽古では「もっと強く打て」とか「力が入り過ぎ」とか見た目の強弱をガミガミ言われますが、相手次第だよと言って居ます。
 この歌に重ねるような別な歌が田宮神剣は歌の秘伝に「早くなくおそくはあらしかるくなしをそきことをぞあしきとぞいふ」早くなく遅くはあらじ軽く無し遅き事をぞ悪しきとぞ云う。
 同様に曾田本居合兵法の和歌にも「早くなく重くあらじな軽くなく遅き事をや悪しきとぞ云う」とあります。それではどうするんだ、と云いたい処です。
 「兎にも角にも敵に依るべし」で、強い・弱い・早い・遅い・重い・軽いを相手の意図すること次第で使い分けるものでしょう。
 新庄藩の歌は「居合と云うのは相手の弱み(隙)を計り其処へ抜き付け勝つもので、一方的に攻め込んで勝つのでは居合兵法とは言えない」というものでしょう。
 強弱遅速軽重に加え、相手の弱みを推し測って応ずるもの、その最も大切な事は「居合とは心をしずめ抜く刀抜ければやがて勝を取る也」(曾田本居合兵法の和歌で歌われています。
 心を静めるとは無心となって相手の心を我が心に写す、水月の教えとなります。その教えもただ無心に相手の動きを読み取るのではなく、我が方の誘いに相手が乗って来る起こりの移り(写り)に応じるとまで深読みさせられます。
 
 その上「つよみにて行きあたるこそ下手なれやまりに柳を上手とぞいふ」(田宮神剣は居合歌の秘伝・曾田本居合兵法の和歌・新庄藩秘歌之大事)と歌い居合ばかりではなく人生哲学にも通ずる極意を歌っています。

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