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2020年2月23日 (日)

道歌3田宮流居合歌の伝と曾田本居合兵法の和歌3の2の14せばみにて

道歌
3、田宮流居合歌之伝と曾田本居合兵法の和歌
3の2の14せばみにて

田宮神剣は居合の秘伝
せばみにて勝をとるべき長刀
      短き刀利はうすきかな

曾田本居合兵法の和歌
狭ミ尓て勝を取へき長刀
      短き刀利ハ薄きなり

新庄藩林崎新夢想流秘歌之大事
せばみにて勝をとるべき長刀
      みじかき刀利はうすき也

 新庄藩の秘歌之大事の歌の文字は「勢者美尓て勝をと留偏幾長刀ミ之可記刀利はうすき也」の草書体の文字で書かれています。
 読みは三首とも同じ「ぜばみにてかちをとるべきながかたなみじかきかたなりはうすきかな(なり)」で「狭い所での切り合で勝を得られるのは長い刀であって短い刀では利は薄いであろう」というものです。
 さて、本当にそうなのか、誰でも頷く得物の長短の違いによる有利性だけを論じた歌なのでしょうか。そんなレベルの秘歌之大事や秘伝なのでしょうか。
 曾田本に依る英信流居合目録秘訣上意之大事に壁添之心得があります。「壁に限らず総じて壁に添たる如きの不自由の所にて抜くには、猶以て腰を開きひねりて体の内にて抜き突くべし。切らんとする故毎度壁に切りあて鴨居に切りあてゝ、仕損ずる也。突くに越したる事なし。就中身の振り廻し不自由の所にては突くこと肝要」と教えています。

 この歌は「短き刀利は薄き也」と歌っていて「利はない」とは言っていません。ここが秘歌之大事として300年も残されてきた、然も流派を越えて引き継がれた秘伝なのでしょう。
 短い刀は長い刀より狭い所でも容易に抜ける、諸手突きや添手突きの必要は無い、摺外してそのまま突き込める、入り身になって突き込めば長さは補える。いくらでも対応策は考えられそうです。
 次いでですが、居合の稽古に不必要な長刀を自慢げに抜いている人を見かけます。何を基準にしているのか疑問です。
 

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