« 道歌3田宮流居合歌の伝と曾田本居合兵法の和歌3の2の18千八品 | トップページ | 道歌3田宮流居合歌の伝と曾田本居合兵法の和歌3の2の20我が道の居合一筋 »

2020年2月28日 (金)

道歌3田宮流居合歌の伝と曾田本居合兵法の和歌3の2の19本の我に勝つ

道歌
3田宮流居合歌の伝と曾田本居合兵法の和歌
3の2の19本の我に勝つ

田宮神剣は居合歌の秘伝
本の我に勝つがためぞといいならひ
      無事いふは身のあとなる

曾田本居合兵法の和歌
本の我勝が居合之習なり
      なき事云はゞ身の阿だと成る

新庄藩林崎新夢想流秘歌之大事
本乃我尓勝可居合之大事也
      人尓逆婦ハひが多なり介里

 この歌の「本の我に勝つ」までは、三首とも同じですが、そこからそれぞれの言い回しですが、歌心は同じと見ていいのではないでしょうか。「本の我に勝つ」の「本の我」とは本心なのか妄心なのかですが、妄心に本心が負けるわけには行かないでしょう。
 木村栄寿本の居合歌之屑では「本の我勝が居合の習なりなき事一つ身の仇となる」と読み下しています。
 そこで此処の「本の我」は本心が妄心に打ち勝つ事によって相手が見えて来るものだ、それが居合の大事な習い処である、無いものねだりする様な、相手がこうあってほしいなどの事を云っていては身の仇となる。とこの歌心をとらえてみました。
 田宮流居合歌の伝では4首目に「居合とは心に勝つが居合なり人にさかふは非法なりけり」と有りました。この歌の「心に勝つ」は「妄心」に勝つことを意味しています。
 沢庵和尚の不動智神妙録に「心こそ心迷はす心なれ心に心心ゆるすな」とあります。既説していますが、柳生宗矩の「兵法家伝書」ではこの歌を「心こそ(妄心とてあしき心也。我が本心をまよはする也) 心まよはす(本心也。此心を妄心がまとはす也) 心なれ(妄心をさして心なれと云ふ也。心をまよはす心也とさしていふ也。妄心也) 心に(妄心也。此妄心にと云ふ也) (本心也。心殿とよびかけて、本心よ妄心に心許すなと也) 心ゆるすな(本心也。妄心に本心をゆるすなといふなり)」と解釈しています。

 
 

|

« 道歌3田宮流居合歌の伝と曾田本居合兵法の和歌3の2の18千八品 | トップページ | 道歌3田宮流居合歌の伝と曾田本居合兵法の和歌3の2の20我が道の居合一筋 »

秘歌之大事」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 道歌3田宮流居合歌の伝と曾田本居合兵法の和歌3の2の18千八品 | トップページ | 道歌3田宮流居合歌の伝と曾田本居合兵法の和歌3の2の20我が道の居合一筋 »