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2020年2月20日 (木)

道歌3田宮流居合歌の伝と曾田本居合兵法の和歌3の2の11ふっと出る

道歌
3、田宮流居合歌の伝と曾田本居合兵法の和歌
3の2の11ふっと出る

田宮神剣は居合歌の秘伝
ふっと出る刀をおもいさとるべし
      夢想の刀鍔は構はし

曾田本居合兵法の和歌
与風出る太刀を思い覚るへし
      無想の刀鍔は可満王じ
ふうと出る太刀を思い覚るべし
      無想の刀鍔は構わじ)
新庄藩林崎新夢想流秘歌之大事にもありません。

 田宮神剣は居合歌の秘伝では「ふっと出る刀を想い悟べし、夢想の刀鍔は構わじ」この前の歌は「鍔は只拳の楯とするものを太くは太く無きは僻事」でした。
 鍔は大きければ大きいほど拳の楯になるが、斬り込んで来る相手の刀を受けていたのでは、柄口六寸の勝はもとより、斬り込むことも出来ない、かと言って無ければ柄と刀身との境も、バランスもとれない無ければ不自由だ、夢想神伝による居合の極意は鍔にかまわず抜き打つものだ。というのでしょう。
 曾田本居合兵法の和歌では「ふうと出る太刀を思い覚るべし夢想の刀鍔は構わじ」とあって同様に四首前に「鍔は只拳の楯とするものを太くも太く太無きは僻事」とあります。
 無双直伝英信流はすでに柄口六寸の極意を失念してしまったのか拳への抜き付けは無いも同然です。肩・首・こめかみなどに抜き付け、真向から斬り下して相手を制しています。
 妻木正麟著詳解田宮流ではどうなのでしょう、林崎甚助重信の極意は継承されているでしょうか。表之巻11本の抜き付けの部位を読んでみます。
 一本目稲妻:肘
 二本目押抜:鍔打して右脇腹
 三本目除身:受流して右側頭部
 四本目廻り掛:右胴
 五本目胸之刀:右腕
 六本目柄外:顔面
 七本目突留:柄にて相手の突きを押さえ足(腹)
 八本目白波:水月に突き
 九本目逃身:左敵の胴
 十本目追立:右側頭部から顎
 11本目嶺上:真向
 
 歌の秘伝が成立した時期は、妻木先生の業手付より古いものでしょう、表之巻に肘又は腕が二本あります。鍔を意識する業は見当たりません。虎乱之巻では、五本目右腕の右袈裟抜打の写真が小手に抜打ちされています。虎乱之巻十一本目月陰の太刀が両腕があります。これは無双直伝英信流の正座の部月影の抜打に相当します。
 其の他下からの切り上げがありますのでこれは小手への抜き付けに使えます。
 他流の事なので深読みは差し控えますが、大江居合より小手への抜き付けは残っていると云えるでしょう。
 
 

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