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2020年3月 6日 (金)

道歌3田宮流居合歌の伝と曾田本居合兵法の和歌3の2の25寒き夜に

道歌
3、田宮流居合歌の伝と曾田本居合兵法の和歌
3の2の25寒き夜に

田宮神剣は居合歌の秘伝
寒き夜に霜を聞くべき心こそ
      敵にあひても勝はとるべし

曾田本居合兵法の和歌
寒夜にて霜を聞くべき心こそ
      敵にあふても勝を取なり

新庄藩林崎新夢想流秘歌之大事
寒夜にて霜を聞くべき心こそ
      敵にあふての勝をとるべき

 それぞれ少々ニュアンスが異なりますが「寒い夜に霜が結ぶ音を聞き分けられる程に静かに澄んだ心ならば、敵に出合っても勝つことが出来る」。
 心を静めて相手の心の動きを知ることが出来れば勝てるものだ、と歌心は歌っています。敵に出合えば勝とうと焦って、一方的に打ち込んだり、相手がこのように出てきたらこうしようなど画策したり、中には怯えてしまうものです。そこを心を落ち着かせて相手の思いを我が心に移して懸待表裏の活人剣にいたる事を奥義として歌っているのでしょう。
 曾田本の居合心持肝要之大事居合心立合之大事には「敵と立合兎やせん角やせんとたくむ事甚だ嫌う、況や敵を見こなし彼が角打出すべし、其の所を此の如くして勝たん抔とたくむ事甚だ悪しゝ、先ず我が身を敵の土壇ときわめ何こころなく出べし、敵打出す所にてチラリと気移りて勝事也、常の稽古にも思い案じ巧む事を嫌う。能々此の念を去り修行する事肝要中の肝要也」と述べています。
 曾田本古伝神傳流秘書の巻頭にある抜刀心持引歌の中の一節。“兵法に曰く端末未だ見ざる人能く知る事なしと有り。歌に「悟り得て心の花の開けなば尋ねん先に花ぞ染むべき」。「霜うずむ葎の下のキリギリス有かなきかの声ぞ聞ゆる」”。
 普段の稽古でも此の心は磨くことは可能でしょう、然し自分に都合の良い仮想敵相手や、形を「かたちだから」と初めから歩数何歩、打ち込む角度何度とやっていたのでは何も磨かれる訳は無いでしょう。
 

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道歌3田宮流居合歌の伝」カテゴリの記事

コメント

>アンチ老害居合体操さん
コメントありがとうございます。
我が英信流の抜き付けを外されるなど、もともとお粗末でしょうが無いとは言えませんよね。
上には上が居て当然ですから、右回りの浪返しの相手との間を誤れば切られます。
色々在りますね。
      ミツヒラ

投稿: ミツヒラ | 2020年3月 9日 (月) 14時04分

ご意見ありがとう御座います。
浪返(横雲)は左右回り360゜で適宜抜きます。

外石(政岡先生地の巻)を参考に試行錯誤しましたが
打太刀が相当合わせてくれないと型になりません?
そこで留入りてさすを
打太刀の右側に飛び込み脇等を!と考えてます。
ただいま研究中です。
小手を付け袋竹刀でシミュレーションしています。

霞の技自体の二刀目の切り返しに疑問感じてます。
切損じたら刀が流れる前に即刺突するかなあと私見!
突留
颪を正面向かって打太刀がやる感じですかね?
(颪を左右広角での練習はやります。)
研究してみます。
颪を返ししか無いかな?
両詰の型の片鱗もなくなるなあ?

ありがとう御座います
この思考こそ
公式を使い演習、難問を解くことかと!

投稿: アンチ老害居合体操 | 2020年3月 9日 (月) 10時47分

>アンチ老害居合体操さん
>
>試しに
>腰にカウンターを付けて
>種々仮想敵を想定して英信流(血振り以下省略)抜いて見ましたら
>213本になりました。
>もう一度やったら本数違うかも?

コメントありがとうございます。
お疲れ様でした。
ほんの一部の稽古ですが、ご参考に。
立膝の部で浪返は左回りですが、右回りの稽古をしてみましたか。
奥居合居業の一本目霞の切り返しを大剣取りの外石で破られない工夫はされましたか。
奥居合居業の七本目両詰の突きを田宮流の表の巻七本目突留で外されない工夫はされましたか。
(突留:対座して居る敵が、突然、太刀を抜いて突かんとするので、我はすばやく柄にて敵の太刀を押さえたあと、敵の足(腹)に抜き付け、さらに真っ向から切り下して勝つ)
       ミツヒラ

投稿: ミツヒラ | 2020年3月 8日 (日) 22時55分

試しに
腰にカウンターを付けて
種々仮想敵を想定して英信流(血振り以下省略)抜いて見ましたら
213本になりました。
もう一度やったら本数違うかも?

投稿: アンチ老害居合体操 | 2020年3月 8日 (日) 20時57分


>アンチ老害居合体操さん

>皆様はどう
>お考えですか?

コメントありがとうございます。
 同感です。稽古や昇段審査、演武会での流派の業は教えられた通りに寸分たがわず演じる事も、必要ではあります。それは、教えられた場面も実戦ではあり得る一場面と思うからです。その形で普遍的に応じれば斬られてしまうでしょう。
 居合も場に応じての「リアルタイムの創出知」が求められるのは当然のことです。正座の前は稽古の要求事項は横一線の抜き付けです。こめかみから順次抜き付け位置を下げて肩下までの抜き付けを基礎に、此の業で敵の右胴下から左脇の下への抜き付けへを始めに、寸刻みに抜き付ける高さを変えるとか、順次抜き付けの角度を変えて垂直に切り上げるとかやりますと、正座の前だけで幾らでも抜刀法が学べてしまいます。根元之巻が要求する抜き付けは相手の拳ですから、動く拳に如何様に対応するかなどは、集団稽古では不可能です、余計な事を云いたい訳知り顔が邪魔しますから、一人稽古をせざるを得ません。

投稿: ミツヒラ | 2020年3月 7日 (土) 09時43分

何時も敬服して読ませて頂いています。
私は理学(数学、物理等)と居合を対比して考えます。
型は公式、定理
試刀、組太刀は実験、実習

公式、定理(型)を使い問題を解かねばいけません。
丸暗記しても使えなければ役に立ちません。
当然受験問題なんか解けません。
居合は仮想敵を固定し過ぎです。

右を袈裟、左を正面に切る
切る部位だとか何歩目で抜くとか

ケースによっては右脛を切り
左を刺突することだってありだと思います。
これは公式、定理(型)を覚えた上の応用だとおもいます。

皆様はどう
お考えですか?

投稿: アンチ老害居合体操 | 2020年3月 6日 (金) 17時16分

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