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2020年3月20日 (金)

道歌4無外流百足伝と曾田本居合兵法の和歌4の13軍にも

道歌
4無外流百足伝と曾田本居合兵法の和歌
4の13軍にも

百足伝
軍にも負勝あるは常のことまけてまけざることを知るべし

「軍にも」いくさにもと読みますが、戦いに於いても負けるとか勝とかは常の事だ、負ける事によって負けない事を学び知るものだ。と云うのでしょう。軍とは戦い、試合・仕合などとも解しますが、真剣勝負では斬られて死ぬ事も有るでしょう。大らかに考えて、自分ばかりでは無く誰かが真剣勝負で敗れた、その破れから何故勝てなかったかを学ぶことも出来るものでもありでしょう。常の稽古でも負け勝は常の事です。

 山田次郎吉著身心修養続剣道集義より一刀斎先生剣法書「術者負る所、勝たざる所を知るべし、負る所と云ふは先づ勝つ所なり、勝たざる所と云ふは敵の能く守る所なり、其負くる所我に有り、勝ざる所敵に在り。
 妄りに勝たんと欲する者は敵の勝つ所を知らざる故なり、我勝たざれば負けず、我負けざれば勝たず、故に十分の勝に十分之負あり、十分之負に十分之勝あり、勝ちて負くる所を知り、負けて勝つ所を知るは術の達者也。
 我が事理を正し、彼が事理を察して敵に因りて転化すべし。孫子曰、彼を知り己を知るは百戦殆からず、彼を知らずして己を知るは一勝一負、彼を知らず己を知らずは戦う毎に必敗す。」

 同書の窪田清音による剣法神秘奥義の奥義七ヶ條先勝「勝は常の学びに在り。旦暮怠りなく学ぶときは勝つこと其の身に備はるが故に戦へば必ず勝つ。之を先勝の術と謂ふ。平素修行を怠れば時に臨み先勝を得ず。戦はざれば勝負を分ち難し。此の心を以て修行怠らざる者は勝を常にして後に戦ふが故に畏るゝ所なし。」
 又、その奥義七箇条離勝「修行至り神明身に備はらざれば必ず勝たんことを思ふの病あり。勝つことを求めずして勝つことを離勝と曰ふ。離勝の位に至りては相応ずるものなし。」

 柳生新陰流の始終不捨書十問十答之事に「初心稽古之時截合悪き時は目迦ると覚えたる悪し、外るる物一つ有 口伝」で初心の稽古の時に切り合いが上手くできないのは目付けが上手くできない、その原因は一つ有る、口伝。と云うのです。其の心は「心也」とされています。その原因は迷いや不安、焦り、気負い、などで集中力を欠き、大事な目付を外してしまうためでその元は「心」が無くなってしまう事でしょう。(柳生延春著柳生新陰流道眼より)。
 
 曽田本居合兵法極意秘訣より「・・足を踏みつけずに体の居付かぬ様に浮き浮と立って、右の事(いろいろの業)を行うべし、敵と気分の喰い合わぬ様に我は敵と別々と成る心也。敵は〆合わせようとするを此方はそれに移らず、ふわりと出合うよし、ふわりとせねば右云う夫々の変出る事無し、考えるべし、右の働きを敵がすれば此方の負けと成る事の上にてこれより外の仕筋無し、深く工夫有るべし。
 修行の厚薄と勇気と臆病と此の二つの違いばかり也。此の処は我と得道すべし、外人より教え難し、我が心に合点して無理に事をせず気分一杯に働き見るべし、此の上にいかぬは、不鍛錬か心惑い得合点せぬか、吾臆病か、真剣の時は天命天運外に無し。当流の印可居合柄口六寸の勝、軍用之剱是口伝免べき亊此の外に無し。」

 勝負けについては、古今それぞれの思いを残されています。

 

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