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2020年4月 3日 (金)

道歌4無外流百足伝と曾田本居合兵法の和歌4の27兵法は行衛も知らず

道歌
4、無外流百足伝と曾田本居合兵法の和歌
4の27兵法は行衛も知らず

百足伝
兵法は行衛も知らず果てもなし
       命限りの勤めとぞ知れ

 兵法は何処が目的地なのかその行方も知らず果ても無い、命のある限り修行するものと知りなさい。

 歌を其のまま読んで見ました、更に奥があるのではと思うよりもこのサラッと読んだ事の奥深さは並の事では無いでしょう。
 武術に限らず歌でも踊でも、お芝居でも、書でも絵画でも、芸事全般に言われますから自然にそんなものかと思って居るようですが、本当にそう思って死ぬまで修行を続けられる人はどれくらい居られるでしょう。
 そこそこ段位も上がって、門弟など取るようになると、己の修行より弟子を育てて、昇段させたり競技会で優勝させたりすることに精を出し、挙句は団体などの役員などに打ち込んで益々己の修行を疎かにしてしまうのを見かけます。それでも70代ぐらいまでは、稽古も弟子達並みかそれ以上やっていても、目標が己の兵法の修行では無くなってしまい、其の内足腰も弱って剣を振るのも億劫になってしまうものです。
 目標が居合の極意を目指したのは遠い昔になってしまい、段位に依る権威と権力を振りかざして悦に入ってしまう者や、パワハラの大家になって指導者は愚か修行者の心は何処へやらでは、あの若き情熱に満ちた姿は見られなくなるものです。
 或いは、未だ見えないものを追って日々稽古に励む者も、人前では「稽古に出ないと体が弱る」と燃える気持ちを恥じらうようにする者も居るものです。
 「兵法は行衛も知らず」は「あそこ迄」「あれさえできれば」と思っても「そこまで行き着けば」更に向こうにチラチラ見えるものがあるものです。昨日よりは今日、今日よりは明日と幾つになっても励めよ、そして励みつつ天命を全うできれば素晴らしい人生でしょう。 

田宮神剣は居合歌の秘伝
世の中は我より外のことはなし
        思わば池のかへるなりけり
世はひろしわれより事の外なしと
        思ふは池の蛙なりけり
千八品草木薬を聞きしかど
       そのあてがひを知らでせんなし

曽田本居合兵法の和歌
世は広し我より外の事なしと
       思うは池の蛙なりけり
大事おば皆請取れと思うとも
       磨かざるには得道はなし
物をよく習い納と思うとも
       心掛ずば皆すたるべし
目の前のまつげの秘事をしらずして
       とやかくせんと一期気遣う
目の前のまつげの秘事をしりぬれば
        唯速やかの一筋のみち

笹森順造著一刀流極意仮名字目録原文古歌
是のみと思ひきはめつ幾数も
       上に上ありすいもうのけん
世はひろしことはつきせしさとりては
       わかしるはかり有とおもふな
(世は広し事は尽きせしさりとては
       我が知るばかり有ると思うな)

 
 
 

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