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2020年7月 2日 (木)

道歌5柳生石舟斎宗厳兵法百首5の78兵法に不思議奇妙は多き世を

道歌
5、柳生石舟斎宗厳兵法百首
5の78兵法に不思議奇妙は多き世を

兵法百首
兵法尓不しき奇妙ハお越き世を
       者礼のミと思不知恵そは可奈き

兵法に不しき奇妙はおおき世を
      われのみと思ふ知恵そはかなき

兵法に不思議奇妙は多き世を
      我れのみと思う知恵ぞ儚き

 兵法には、誰も思いつく事も普通の事とは思えない様なことも多い世界なのだが、我のみのが知っていると思う分別は儚いものである。

 「不思議」とは、不可思議の略・思いはかられぬこと・いぶかしいこと・あやしいこと・奇妙。
 「奇妙」とは、珍しいこと・不思議なこと。普通とはかわってすぐれていること。
 「世」とは、時世・世間・世の中・・・(広辞苑より)

 上泉伊勢守が石舟斎に伝授した影目録に「中古流、中古念流、新当流、陰流、其の外は計るに勝ず。予諸流の奥源を究め、陰流において別に奇妙を抽出し新陰流を号す。」と記されている様に、当時の中枢ともいえる兵法を学び其の中から愛洲移香斎の陰流の「奇妙を抽出して」新陰流としたとしています。その後、手を加えているかもしれませんが決して「新陰流にしか無い」というものでも無いでしょう。他流も日々進歩している筈で、当然「我のみ」と思うものでは無いはずです。
 他流と試合をして優劣を競うのではなく、その流の奥義を学べと迄石舟斎の家憲も述べています。他流は愚か、自流の他道場への出稽古すら良い顔をしない似非師匠など何を考えて居る事やら、「他流を学べばお前の形が乱れる」と形ばかりにこだわった意味不明なもっともらしい嘘をつく人も居るものです。

 この歌心は無双直伝英信流にも「世は広し我より外の事なしと思うは池の蛙なりけり」と伝わっています。

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