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2020年7月 9日 (木)

道歌5柳生石舟斎宗厳兵法百首5の85義理情深き弟子にと兵法の

道歌
5、柳生石舟斎宗厳兵法百首
5の85義理情深き弟子にと兵法の

兵法百首
きり情不可き弟子尓と兵法の
      極意をおしミひしや者多さん


ぎり情ふかき弟子にと兵法の
      極意をおしみひじやはたさん

義理情け深き弟子にと兵法の
      極意をおしみ秘事や果たさん

 人の踏み行う正しい道を歩き思いやりの深い弟子には、兵法の極意を伝授しない事を惜しんで秘事を伝授しよう。

 「義理」とは、正しい道筋・ひとのふみ行うべき道。人が他に対して交際上のいろいろな関係から務めねばならぬ道・対面・面目・情宜。血族でないものが血族と同じ関係を結ぶこと。わけ・意味。
 「情け」とは、もののあわれを知る心。ものをあわれむ心・慈愛・人情・思いやり。みやびごころ・風流心。風情・興趣。男女の情愛・恋情・恋ごころ。情事・色情。義理。情にすがること・お慈悲・おなさけ。
 「おしみ」とは、「おしむ」愛しむ・惜しむ(手放さねばならぬものを)捨て難く思う・愛情を持つ・名残惜しく思う。いとしく思う・深くめでる・いつくしむ。物惜しみする・出し惜しむ。大事にする・尊重する。(広辞苑より)

 義理の意味の複雑な事から、金品授受や過度なへつらい、忖度、など極意の秘事を伝授すべきでない者への伝授は無いと思いたい処ですが、現実の世界では、それも世渡りの一つの如くあるとすれば、その様な事で得た極意を実戦で使えるのかどうか疑問です。
 極意の秘伝は、習い覚えた事を正しく伝える事の出来る人であり、其の為には正しい人の道を歩き、人への慈愛に満ちた人であるべきでしょう。
 師たるもの目録授与された程度のものをもって権威を得たとばかりに弟子を抱え、権力を振り回す様なニセモノを見抜く目も必要なのでしょう。
 石舟斎も柳生の庄の土地を秀吉の天正13年1585年の検地の頃、かつての剣友であり、弟子でもあり、敵味方で戦った松田何某の密告によって柳生の領地を全部没収されたとか苦い経験も歌には秘められていそうです。


 

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