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2020年7月 3日 (金)

道歌5柳生石舟斎宗厳兵法百首5の79兵法の用をば内につつしみて

道歌
5、柳生石舟斎宗厳兵法百首
5の79兵法の用をば内につつしみて

兵法百首
兵法の与うをハ内尓津ゝ志ミ天
      礼義乃二川尓心ミ多須奈

兵法のようをば内につゝしみて
      礼義の二つに心みだすな

兵法の用をば内に慎みて
      礼義の二つに心乱すな

 兵法の働きを心の内に控えもって人を敬い利害を捨てて条理に随い、心を乱さないこと。

「よう」とは、用。役に立つこと・また役に立てる事・使用。用事。用むき。働かせること・活用・運用。費用・入費・また費用のかかる高価なこと。大小便をする事・用便。ある目的のためであること・ため。
「つつしみ」とは、慎むの古語。用心する・あやまちがないようにする。うやうやしく畏まる。物忌みする・謹慎する。重んずる・大切にする。ひかえめにする・大事をとる。
「礼」とは、社会の秩序を保つための生活規範の総称・礼義作法・制度・文物などを含み、儒教では最も重要な道徳的概念として「礼記」などに説く。礼儀。うやまって拝すること・おじぎ・礼拝。謝意を表すことば・また、謝礼として贈る金品。供物・礼奠。
「義」とは、道理・条理・物事の理にかなったこと・人間の行うべきすじみち。利害をすてて条理にしたがい、人道のためにつくすこと。意味・わけ・言葉の内容。他人との名義上親子・兄弟など肉親としての縁を結ぶこと。
「礼義」とは、礼と義と。人の行うべき礼の道。
「乱す」とは、統一をなくす・ばらばらにする。平静な状態をかきみまわす・混乱させる・煩わせる。(広辞苑より)

 この歌での礼義の意味は、礼と義に分けて二つの文字の意味をよく噛みしめて、心を乱すなと云うのか、礼義の熟語として捉えるのかですが、いずれにしても儒教の五常(仁・義・礼・智・信)から引用されたものと思えます。

 俺は兵法の達人だと見るからに切るぞとばかりに、いつどこからでも来るなら来いと全身に漲らせるのを内に秘めて、人の心を思いやり、利欲に捉われずに人としてやるべきことを行うそれが本来の兵法の用なのだ、誤り用いては成らんぞ、と石舟斎は戒めています。
 礼儀を、ともずれば、師匠に礼を尽くせとばかりに、昇段審査で金品を要求したり、弟子を己の奴隷のように扱う権威を嵩に権力を振りまわす為の真逆の行為を行う輩も、何故か武術をやる者に多いのは本来の意味を学ばなかった似非者なのでしょう。
 

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