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2020年8月 5日 (水)

道歌6塚原卜伝百首6の5予ねて知れ軍の場に持つ弓は

道歌
6、塚原卜伝百首
6の5予ねて知れ軍の場に持つ弓は

予ねて(兼ねて)知れ軍(いくさ)の場(にわ)に持つ弓は
         少し力の勝る好めり

 あらかじめ知っておきなさい、軍場で持つ弓は、力量より少し強めの弓の方が好ましい。

 原文は「兼ねて知れ」ですから前の歌「弓はただ己の力にまかすべし手に餘りたる弓な好みそ」で手に余る強弓は好むべきではない、と歌っているのに対し、「でもね、合わせて知っておきなさい、軍場では少し強い方がいいのだよ。」と云うのかも知れません。
 此処では「兼ねて」を「予ねて」の文字に置き換えてみました。

 「兼ねて」は、ある事のみでなく他の事物をもあわせふくめる、一つで二つ以上の用をする、二つながら持つ。などでしょう。
 「予ねて」は、前以って、あらかじめ、前々から。などです。
 この歌の卜伝による直筆のものであれば良いのですが、後世の者による写し書きですからその人の思いが狂わせることもあります。
 「かねて」の文字は「兼ねて」で「祐持写」が為されています。他の天保十年田代源正容による写しも「兼ねて」ですから「兼ねて」でしょう。

 歌心は、軍場では、火事場の馬鹿力の譬えを連想しましたが、さてどうなのでしょう。昇段審査や奉納演武の際一段上の強い弓を引かれる話も有りやにも聞きます。居合をされる方が同様に普段は模擬刀で稽古しているのに真剣を持ち出して昇段審査や奉納演武をされていますが普段の稽古より「気」が入る事を仰います。

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