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2020年9月 6日 (日)

道歌6塚原卜伝百首6の37太刀刀持たる敵に

道歌
6、塚原卜伝百首
6の37太刀刀持たる敵に

太刀刀持たる敵に小長刀
      しすます(為済ます)時に相打と知れ

 太刀や刀を持った敵と対する時に、我は小長刀を持って応じる、「しすます時(為済ます時)」に相打と成ると知れ。

 祐持によるこの歌の下の句の書写の文字は「志春満須時耳」の草書体です。通常の読みでは「しすます時に」か「しずます時に」になります。
 「しすます時に」とすれば「為済ます時に」ならば広辞苑では、しとげる。なし遂げる、なし終る。まんまとしとげる、うまくやる。

 卜伝の歌心は「太刀や刀を持った敵に小長刀で打ち合っても、うまくやれても相打ちが精一杯だと思いなさい。」前二首と合わせ考えるとこんなところでしょう。
 いずれにしても小長刀では長所は生かしきれないよ。と歌っているのでしょう。
 北条五代記に長柄刀の優位性に関東では太刀、刀の柄を長くするのが流行ったと記されています。一寸でも柄が長ければその分有利と広まったそうです。居合の始祖林崎甚助重信(林崎かん介勝吉)・田宮平兵衛業政(成政)の教えと北条五代記は述べています。
 卜伝は27首目(2020年8月27日掲載)に「柄はたゞ細く長きを好むとも、さのみながきはまた嫌ふなり」を歌い、柄も長さは程々が良いと歌ってきました。
 小長刀も大薙刀も、流行り出した長柄の鑓も卜伝は良くは言わなかったのでしょう。 

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