« 道歌6塚原卜伝百首6の49もののふの軍の場(にわ)に | トップページ | 道歌6塚原卜伝百首6の51もののふのいつも身に添え持つ »

2020年9月19日 (土)

道歌6塚原卜伝百首6の50もののふの冬の軍に

道歌
6、塚原卜伝百首
6の50もののふの冬の軍に

もののふの冬の軍に炒り豆を
      持たずは不覚知らではあるべし
別伝
武士(もののふ)の冬の軍に炒り豆を
      
持たずは不覚得てしあるべし

 武士が冬の軍に臨む際、炒り豆持たずに出たのでは不覚を取るのは当然と知るべきである。
 別伝も同様の解釈で良いのでしょう。

 この歌の何故は「冬の軍に炒り豆を持つ」事とはどの様な理由に依るのでしょう。何せ、くどいようですが武士の食時は一日二回だけにせい、と云いながら出陣前には湯漬を食って行けという、今度は、冬の軍には炒り豆を持てと云うのです。
 炒り豆ですから、間食の食べ物、所謂携行する行動食でしょう、冬と限定して炒り豆を持たなければ不覚を取るとまで言いっ切っています。入炒り豆は大豆でしょう。
 大豆は味噌、醤油の原料としても日本には定着している弥生時代に中国から伝わったと云われています。

 無双直伝英信流の古伝無双神傳英信流居合兵法に「兵糧丸」の作成の心得があります。
「蕎麦の粉、能く酒に浸して日に干し堅め、又酒に浸して堅め、三度酒に浸して仕申す也。
 白米粉に而
 人参和人参吉
 たとえば蕎麦粉三匁に白米一匁、人参も一匁を交ぜ合わせ、直径三分位に丸目、米の粉を衣に懸けて良く干し堅め持つべし。一粒服すればニ三日飢えず、是を食する時は気力常より強く、勇力大いに増す也。蕎麦粉を仙粉と云う。米を寿延と云う。但し糯(もちごめ)大いに吉。
 平常の用心には人参入れずしても吉、旅行等に用意すべし。」

 この様な兵糧丸は、言い伝えで江戸武士も知って居たと思いますが、大豆を炒ってそのまま持参するのは簡単で良さそうです。蛋白質もとれるし、ぼりぼり噛むのも心を落ち着けそうです。

 卜伝の軍の場に臨む食事は、食事らしい食事は一日に二食とする事。いざ出番の前に湯漬けを一杯かき込め、携行食は冬は炒り豆が良いと言って居ます。冬以外の携行食はどうなってしまうのでしょう。他の季節でも炒り豆でいいとは思いますが。

|

« 道歌6塚原卜伝百首6の49もののふの軍の場(にわ)に | トップページ | 道歌6塚原卜伝百首6の51もののふのいつも身に添え持つ »

道歌6卜伝百首」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 道歌6塚原卜伝百首6の49もののふの軍の場(にわ)に | トップページ | 道歌6塚原卜伝百首6の51もののふのいつも身に添え持つ »