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2020年10月12日 (月)

道歌6塚原卜伝百首6の73もののふのよるの寝巻

道歌
6、塚原卜伝百首
6の73もののふの夜の寝巻

もののふの夜の寝巻の絹にこそ
       裏表をばせぬものとしれ

  武士が夜寝る時の寝巻の絹織物は、寝る時は裏を表にして着るものでは無い。

 何とも、不可解な歌です。室町時代の庶民から下級武士は主に麻や木の皮で織った布を着物にしていた様です。絹は中国からの輸入が主だったようで高価なので武士でも上級武士の着るものだったはずです。
 卜伝は鹿島神宮の神職吉川左京覚賢の次男として生まれています。卜伝十歳のころ鹿島氏の支城塚原城主塚原土佐守安幹の子新左衛門安重の養子となっています。生来は塚原城主を約束されている様な兵法者だったはずですから、寝巻にも絹織物の着物と云うのも、なるほどと云う処です。

 「寝巻の絹にこそ裏表をばせぬもの」の意味が読み取れません。卜伝の兵法の一環として寝巻の裏表を誤って寝る事が何がまずいのか。
 卜伝の城主を約束されている家名に、寝巻を裏にして寝ていると云う粗忽さ、或いは廻国修行中でも多くの門弟を引き連れて歩いて居た面子からも心がける事かも知れません。
 然しこの歌は門弟達にも聞かせるものであったとするならば、理解の範疇から外れてしまいそうです。

  

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