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2020年10月22日 (木)

道歌6塚原卜伝百首6の83もののふの夜の眠り

道歌
6、塚原卜伝百首
6の83もののふの夜の眠り

もののふの夜の眠りを覚ましつつ
       四方の騒ぎを聞くぞゆゝしき

 武士は夜寝ている間も眠りを覚ましながら、四方の騒がしい状況を聞くのはあっぱれな事である。

 「眠りをさましつゝ」と「聞くぞゆゝしき」の語句が気になるのですが、深い眠りに落ちていても、この時代は現在の静寂とは違って全く静かで、物音ひとつ聞こえない状況とも云えるでしょう。そんな時周囲の物音に目を覚ましつつ、その騒ぎの状況を読み取る程の心掛けを「ゆゝしき(あっぱれ)」と思うと歌っていると思えるのです。
 もう一方では、「武士は周囲の騒ぎで眠りを覚ましつつ聞き耳を立てるなどとは「ゆゝしき(うとましい)」とも云えるかもしれません。小さなことを一々気にするなと云った程度のことですが、この解釈で戦国時代の一流の武士とは言えないでしょう。
 どんな小さな変化も見逃さない心掛けを持ちながら、即座に状況を判断してそこに居付かない修行を求めていると思います。

 

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