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2020年11月24日 (火)

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月之抄を読む
11、習之目録之事
11の1目付之事 二星・嶺谷・遠山
11の1の3遠山之目付之事

11の1の3遠山之目付之事
老父云、我が両の肩先也。打合おし相などに成る時、此習を用る、敵の太刀先我が右の肩先え来る時は敵の右へ外すべし。左へ来る時は直に上よりおし落(押し落とし)とし勝なり。我太刀先何時も嶺の目付(右の腕のかがみの目付)、敵の胸に付けて打込むべし。
亦云、くみもの(組物)打合の時、敵味方太刀先の遣い様に身の開き肝要也と云々。
亦云、頭書きの録に遠山付けたり組み物に成る時の心持ともあり。
又云、我方よりは、敵の両の肩の間、胸へ太刀先をなすべしとも有。亦云、とりで、いあい(捕手・居合)何時も身際にしては、此心持専ら也。是より身際の心持、色に出る也。
亡父の録には遠山の事、切り組の時、双の肩とばかり書るあり。

 遠山之目付とは我が両の肩といいます。又云では「我方よりは、敵の両の肩の間、胸へ太刀先をなすべし」とも云っています。打ち合い、押し合する際の、接近戦での目付の様に思えてしまいますが、二星、嶺谷、遠山の目付は、兵法家伝書では「待にとりしめたる敵には、此三ヶ条の目付はづすべからず。但し、此の目付は懸待共に用いる也。・・うちこむ時は嶺の目付、切合せ、組物との時は遠山の目付を心によくかくべし。二星は不断はなれざる目付也」と語られています。

 宮本武蔵は兵法三十五箇条目付之事では「目を付けると云所、昔は色々在ることなれども、今伝える処の目付は、大体顔に付ける也。目のおさめ様は、常の目よりもすこし細き様にして、うらやかに見る也。目の玉を動かさず、敵合近く共、いか程も遠く見る目也。其目にて見れば、敵の業は申すに及ばず、左右両脇迄も見ゆる也。観見二つの見様、観の目強く、見の目よわく見るべし。若し又敵に知らすると云う目在り。意は目に付、心は物に付かざる也。能々吟味有るべし。」

 

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