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2020年11月 4日 (水)

道歌6塚原卜伝百首1祐持写の序

道歌
6、塚原卜伝百首
1祐持写の序


1、苦は楽の種楽は苦の種と知るべし
1、主人と親とは無理なるものと思へ下人をば足らぬものと知るべし
1、掟に恐(おじ)よ火に恐(おじ)よ分別なきものにおじよ恩を忘るゝ事なかれ
1、欲と色と酒とは敵としるべし
1、朝寝すべからず咄(はなし)の長座すべからず
1、小なる事を分別せよ大なる事は驚くべからず
1、九分に足らず十分はこぼるゝと知べし
1、分別は堪忍に有と知るべし

 慶応二丙とら年 卜伝百首 八月 祐持写之
 奥書は 卜伝百首 祐持写之 藤原祐持所持

 冒頭に掲げられている「敬」八項目は元禄11年1698年水戸黄門光圀によって書かれたもので「敬 水戸黄門光圀卿九ヶ條禁書」から引用されたと思われます。

 九項目の内、三項目目にあった事項が抜けています・
「1、子ほどに親を思へ子なきものは身に比べおき手本とすべし」

 卜伝百首の参考文献は弘前図書館所蔵のもので弘前新町の岩見氏が所蔵していたものだろうと推測しますが、書写した藤原祐持についてはどのような人であったか解りません。 
 藤原祐持が何時卜伝百首を書き写したのかは、慶応二年丙寅年8月ですから明治維新の一年前1867年という事になります。藤原祐持が書き写した原本はどのようなものであったか記述がありませんから不明です。
 
 別本としたのは元亀2年1571年冬加藤相模守藤原信俊が写之とした卜伝百首を参考にしています。今村嘉雄編者代表「日本武道全集第二巻」より。元亀2年1571年は卜伝が第三回廻国修行から戻り此の年亡くなっています。
 
 今一つの別伝は綿谷雪先生がオフセット版にして出された 「天保10年1839年 己亥仲春 写之田代源正容」によるものです。いずれにしても原本とは言えませんが卜伝の思いを伝えていることには変わりはないだろうと思います。

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