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2021年1月 1日 (金)

月之抄を読む11、習之目録之事11の39天地之種子之事

月之抄を読む
11、習之目録之事
11の39天地之種子之事

11の39天地之種子之事
長文なので現代漢字及び読みを原文にあてて読み進めます。
父云、是の習、難しくして、言い訳難し。和尚に尋ね奉るべきよし也。予、この由を御物語に申せば沢庵大和尚の曰く、是は八識の理を知るべしさに書す。

麻 圓成性  欲知過去因
(ま えんじょうしょう かこのいんをしらんとほっせば)

縄 依他性  見其現在果(じょう よたしょう)(そのげんざいのかをみよ)
蛇 偏計性       (じゃ へんげしょう)

因 善悪の種を植る  欲知未来果   
(いん ぜんあくのたねをうえる みらいのかをしらんとほっせば) 

像 雨露也  見其現在因(しん うろなり)(そのげんざいのいんをみよ)
果 菓のなる処     (か このみのなるところ)

物の色を赤と見、白と見。初めの一念、眼・耳・鼻・舌・身・色・声・香・味・触、知るに付て、初めて起る一念なり。未だ分別生ぜざる時也。
暫らく有て分別が生じ、此の白き物は雪か梅かと分別する所、是意之を第六識と云。眼・耳・鼻・舌・身を前に五識と云う。意識を添えて第六識と云う。
さて雪ではない、梅ぞと決定したる所、是第七識と云う。已七識にて決定し終わって、胸に何も無くなる処を、第八識と云う。身は八識真如と云う。本分の白地なり。
已に本分の白地にして、一法一塵も無しと思へば、又時として彼の初一念の起りし白梅が忽然として胸に出る。是第八識に種子が残る故なり。
一切の善悪の業、此の八識に残りて、八識より出て生死流転するぞ。故に人死する時は、前の五識より死するなり。是を麁識(そしき、あらいしき)と云う。
次に六識の意絶す、次に七識より八識の宜しき処に入る。又輪廻に出る時は、八識より七識に出て、七識より六識の意が生じ五識出て五識より◯足して今日の人(我)なり。
七識、八識をば細識と云う。生ずる時は細より麁(そ、あらい)に出て、死する時は麁より細に入る。人死する時は眼・耳・鼻・舌・身より死する物也。是、識分の沙汰と云う。此の次てに(?)御物語面白さに書する也。

 天地之種子とは何かとの問いに、沢庵和尚が語ったのが此の偈なのでしょう。過去を知りたければ現在を見る、未来を知りたければこれも現在を見る事と云っています。
 胸に何も無くなって八識真如に至っても、善悪の種子の業八識に残り生死流転する。と云うのでしょう。
 是を新陰流の兵法と結び付け、「天地之種子」とは何ぞやは、さて・・。この一文をここに記載した十兵衛三厳の意図には興味はありますが、何れその時が来れば自ずと知れるかも知れません。

 

  

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