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2021年2月27日 (土)

月之抄を読む11、習之目録之事11の97定拍子之事

月之抄を読む
11、習之目録之事
11の97定拍子之事

11の97定拍子之事
老父云、是は初一念也。初拍子也。拍子は息合いにあり。慎しむによって後拍子乗る弾む等と云う拍子逢いあるなり。打ち付くる処をば、程と云う心持に思い保ち居る処、拍子也。拍子は無拍子也。然るにより当流には、兵法に拍子という事無し。今に知らず、定まりたる処の勝は、只一拍子也。先・先と打つ処敵も一打、我も一打ならではならぬ也。是を定りたる拍子也。
亡父の録に別儀なし。
云う右に記したる如く。此の習いも定まる勝と云うべきに拍子と書るゝなり。斯様の心持を能く吟味せざれば心持ち心得難し。
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 老父云う、定拍子之事、是は初めの一念である。初拍子也。拍子は息合いにあり。慎むに依って後拍子、乗る、弾む等と云う、拍子逢いあるのである。
 打ち付くる処をば、程と云う心持に思い保ち居る処、拍子也。拍子は無拍子也。然るにより当流には、兵法に拍子と云う事は無い。今に知らず、定まりたる処の勝は、只一拍子である。先先と打つ処、敵も一打、我も一打でなくてはならない。是を定まりたる拍子である。
 亡父の録に別儀なし。
 云う、右に記したる如く、此の習いも定まる勝ちと云うべきであるのに、拍子と書かるゝのである。斯様の心持ちを能く吟味しないのならば心持ち心得るのは難しいであろう。

 定拍子の定義が見えて来ないのですが、老父の言い分を並べてみます。
 ・初めの一念に依る初め拍子
   ・程と云う心持(月之抄11の229:父云積りたる処の間、心に浮かみたる処を程と云う。打ち付けたる処も程と云う)
 ・無拍子
   ・当流の兵法に拍子と云う事なし
 ・今に知らず
   ・只一拍子
   ・先々と打つ処なのに、敵も一打我も一打ではならない、それで終わろうとするのは「定まりたる拍子」也

 云う(十兵衛)の解釈
 ・定まった勝と云うのが定拍子。
 ・定まる勝ちと書くべきであろう。
 
 宗矩は習っていないので知らない、当流には定まった拍子などは無い、無拍子が拍子。
 十兵衛は定まった勝ちと云うべきだったろう、と云っています。

 と云う事で、月之抄を読むの11の7で三拍子之事「越す拍子、合る拍子、付る拍子、此の三つ也、然処此三つならでは之無。」となります。 
 亡父石舟斎の「新陰流截相口伝書亊」の「三拍子之事 1、越拍子 1、付拍子 1、当拍子」として、拍子は目録に記載されています。

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