曽田本その2を読むの3

2014年7月14日 (月)

曽田本その2を読むの3の2目録の4極意之大事の11智羅離風車

曽田本その2を読むの3

 2、無双直伝英信流居合目録の4極意之大事

11.智羅離風車

*これも解説は有りません。

古伝英信流居合目録秘訣極意之大事「智羅離風車」
「手拭にても煙竹入にても向の面に投付けてびくとする所を切るべし又刀を抜きて其手に扇抔を持添て打込躰にて其扇を投げ付けびくとする所を打込勝なり」

*この業名はどこから持って来たのでしょう。智羅離も風車も心得に有った名称なのかどうか。
仕合で師匠が立合う時に弟子に「智羅離風車!」とかけ声を上げて、気後れしがちな弟子がハッと我に返って扇を投げつけて・・。

是も、手元に有る物を相手に投げつけビクとする所を勝、そのような教えです。
抜いた刀に添えて扇を持ち添え打込むと見せて扇を投げつけるなど、少し稽古して置かないと簡単には出来そうもない業です。

極意之大事の心得の稽古は、一人稽古に限る様です。

*今回で曽田先生の実兄土居亀江が谷村樵夫自庸より伝授された谷村派第15代谷村亀之丞自雄から連なる無双直伝英信流居合目録を終ります。

第15代谷村亀之丞自雄-楠目繁次成栄-谷村樵夫自庸―土居亀江

第15代谷村亀之丞自雄-第16代五藤孫兵衛正亮-第17代大江正路子敬

この系譜で見られるように、江戸末期から明治にかけて、15代谷村亀之丞から伝わった目録が示す様に、土居亀江の目録は既に無双直伝英信流居合目録でした。
業名と其の手付けは、大江先生のものと、古伝の混在でした。
従って大江先生が無双直伝英信流と云う流名を立てられたのでは無く江戸末期にはそう称していたのかも知れません。
業も同様に大江先生の頃には現在の業名と運剣技法が古伝から変化していたのかも知れません。
大江先生はそれを更に、中学生向けに「いじった」と思われます。
この土居亀江の伝書は昭和20年7月4日午前2時の米軍の高知空襲によって焼失したとありましたのでもう見る事は出来ません。

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2014年7月13日 (日)

曽田本その2を読むの3の2目録の4極意之大事の10釣瓶返し

曽田本その2をよむの3

2、無双直伝英信流居合目録の4極意之大事

10.鉤瓶返

*これも解説は有りません。

古伝英信流居合目録秘訣極意之大事「鉤瓶返」
曽田本の「鉤瓶返」は「釣瓶返」の誤字でしょう。
「座上にては刀をば抜いて置くこと当然也然時に向うより切かくるときぬき合する間なければ鞘と柄とを取って鞘共に請て其儘引きぬいて片手打に切るべし」

*通常座して会談する様な時は、刀を腰から外し、相手により右なり左なりに置いているものです。
そんな時、正面より切って懸られ、抜き合す間が無ければ、其の儘抜かずに取って鞘共に受けてそのまま引き抜いて片手打ちに斬る。
左に置いた時、右に置いた時、左・右の片手抜き打ちを稽古して置くものでしょう。

土佐の居合には見られない業ですが、この釣瓶返は業としても工夫出来るものです。
水鴎流の九曜に立浪・立浪裏の二本が刀を帯さずに座して応じる業です。

立浪:左に刀を置き左手で鞘を取り、柄頭で敵の打込む機先を制し、右手を柄にかけるや打込まんとする敵の上段の腕を斜めに斬り上げます。

立浪裏:右に刀を置き右手で鞘を取り、柄頭で敵の打込む機先を制し、怯む処を左手で柄を取り引き抜くや刃を上にして敵の水月を突く。左手で納刀します。

*この業名も釣瓶返であって釣瓶落では無い処が面白い処です。
今では見られなくなりましたが、井戸に水桶を落すと真直ぐに素早く落ちて行く様を連続的に矢を射る、鉄砲を打つ、スポーツなどでは得点を上げるなどの様に使われます。
此処は落ちて行く桶を素早く引き上げる様を見立てて、打込まれて咄嗟に鞘ごと制して抜き打つことを、釣瓶返の表現にしたのでしょう。

古伝による土佐の居合の業名には業技法のポイントを顕わす良い業名が使われています。
大江先生の頃に業名の改変があって聊か疑問です。

たとえば現在の正座の部の二本目「右」は「左刀」でした。
現在は己が正面に向って右向きに座して居て、左側に敵が座して居ます。是は敵を意識する前に道場の正面に対する座する位置を指定して居る様です。
古伝は「左刀」で、己がどこを向いて座っていようが、己の左側に座す敵に応じる事を示唆して居ます。
是を同じ事と解するか否かは、動作には常に敵を意識する居合であるか否かによるのだろうと思うのです。

奥居合では、現代居合が場の想定を限定してしまい、人との対応を狭いものにしてしまっています。
たとえば、向詰を両詰に変えて、狭い場所での運剣動作にしています。
古伝の向詰は「抜きて諸手を懸け向を突打込也」ですから正面の敵の打込まんとする処、柄頭で敵の機先を制し怯む処を刀を抜き放ち、諸手突きして上段から真向に斬り下すのです。

古伝の両詰めは、戸詰と戸脇に分けられ、場の状況も戸襖まで持ち出されて特定されています。
古伝の両詰は戸襖も敷居も無く左右の敵に詰め寄られた時に応じる運剣動作なのです。
其の左右の敵も360度如何様の位置に座そうとも応じる事が出来ていなければ咄嗟の用を為しません。

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2014年7月12日 (土)

曽田本その2を読むの3の2目録の4極意之大事の9外之剣

曽田本その2を読むの3

2、無双直伝英信流居合目録の4極意之大事

9.外之剣

*これも解説は有りません。
古伝英信流居合目録秘訣極意之大事「外之釼」
「自宅他家共に其座に有る物に心を付べし箱の類にても又はけさしの類盤の類にても之有る
時は我が量に叶うべきを計其近所に座して透間を見て是を打つけべし亦常とても此心得有るべし其座に有るものゝ近所にざすべし亦我が居間に是に有と常に心を用い置時は至って利を得る也
仕合抔望まれたる時向原の詞聞きたる上は油断すべからず立合迄もなしすぐに何にても取って打倒すべし又しなえ抔くみてあらば立合う迄もなし居ながら取かえして打ころすべし」

*外之釼も心得です。自宅でも他人の家でも、座して居る所の付近に有る物に心を付けておく事、箱の類でも「又はけさし」は意味不明です、「又はけさし」としか読めません河野先生の無双直伝英信流居合兵法叢書に依れば「文鎮」と書かれていますが、さて。
それらが有れば用に叶うものであればその近所に座し隙を見て相手に打ち付けるべし。
この心得は常に持って、そのある物の近所に座すべし。
また我が居間に是等の物がある様に心掛ければ至って利するものである。
仕合を望まれた時相手の詞を聞いた上は油断しては為らない。立合うまでもなく、直に何でも手に取って打倒すべし。
又竹刀などを組置きしているならば立合うまでもなく其の儘居ながらに竹刀を取って打ち殺せ。

*これが武術の本領でしょう。
スポーツの様なルールだらけの竹刀剣道や、訳も分からない精神論ばかりでは、生死を掛けたものにはなりにくいものだろうと思います。

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2014年7月11日 (金)

曽田本その2を読むの3の2目録の4極意之大事の8遠方近所

曽田本その2を読むの3

 2、無双直伝英信流居合目録の4極意之大事

8.遠方近所

*これも解説は有りません。

古伝英信流目録秘訣極意之大事「遠方近所」
「我に敵する者と見るときは其の者の側に寄りて居る事肝要也或は庭前の花にことよせ或は掛物を見る躰抔して側に近よりて居べし刀に手をかけば其儘手を取って引倒すべし間を隔てゝ居る故に不覚を取るなり

或るは意趣有って仕掛られ丸腰にて出合て不覚を取たる者も間々之有る也是等も此習を得たればたとい丸腰なり共不覚をば取まじ
其故はいや貴殿の短慮なり能く合点せよ抔と云て側に詰寄て居る時は刀をぬけば引倒す故丸腰とても不覚は取まじきなり

亦大事の仕物九寸五分の合口抔を指し近く居て思わぬ処で取って引寄せさしころす時はたしかに仕留る也
是は皆獅々王かんよう也」

*これは、面白いし、そんなものかも知れません。敵意を持つ相手には常に側に寄りついて間を開けないのは敵の動きを封じる良い手です。
此処ではそれとなくそばに寄っている様に装うのでしょう。
終りの方にある、この心得を以て仕留める事が出来るのには「獅々王」の心が肝要だと云って居ます。

極意之大事の「獅子洞入」(2014年7月5日)のところで「是は事に非ず我が心に大丈夫を備うる事也」とありました。
恭しい様子で心は師子王の如くせよと云って居ました。
何かを為そうとするときは、悠然として常の心を以て応じられればいいのですが、かさに懸ったり、卑屈になったり、それが慌てさせたり怯えとなって稽古の力の半分も出なかったりするものです。

業名の「遠方近所」とは何ともいえないポイントを着いた表現です。

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2014年7月10日 (木)

曽田本その2を読むの3の2目録の4極意之大事の7鉄石

曽田本その2を読むの3

 2、無双直伝英信流居合目録の4極意之大事

7.鉄石

*ここも何の解説もありません。

古伝英信流居合目録秘訣極意之大事「鉄石」
「旅抔にて気遣しき所を通るには石を袂に入れて行くべし尤も是に限らず用心を為して行先は必石を袂に入行くべし時に取って是を打作る也座上にても鉄石の心得有あの者を切らんと思う時は其者の膝本のたたみ抔をはたと敲くときは夫に気をうつす也其所を切れば安き者也」

旅などの時にどうもいやな予感がすると云うような所を通るには、石を袂に入れて行くべきである。
尤も旅に限らず、用心をして行かなければと思う行き先には必ず石を袂に入れて行くべし、時に取って、是を打ち付けるものである。
会談などの座上でも鉄石の心得を持つもので、あの者を切らんと思う時はその者の膝本の畳などを「ハタ」と叩き相手がそれに気を移す所を切れば容易に斬れるものである。

*この極意之大事に至っては、正に孫子の「兵は奇道也」です。
目的を達するには、細心の注意と誰も思っても見ない、状況を作り出し目的を果たすものでしょう。
綺麗ごとにばかりに、夢を見ている武道修行者には違和感のある部分かも知れません。
然し多かれ少なかれ、日常のビジネス活動にも要求される心得でしょう。

刀を持って戦う事は勿論、生か死を見つめる事の乏しいこの時代、武士道を美化して見るのも仕方のない事かも知れません。

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2014年7月 9日 (水)

曽田本その2を読むの3の2目録の4極意之大事の6火村風

曽田本その2を読むの3

 2、無双直伝英信流居合目録の4極意之大事

6.火村風

*これも解説無しです。
読みは、「かそんかぜ」、と曽田先生は英信流居合目録秘訣極意之大事「火村風」にルビがあります。
この目録と目録秘訣では「火村風」の位置取りが違います。前回の「逢意時雨」の中で「火村の風に異なる事無し・・」の書き出しがありました。その様に前後が入れ替わっているのです。

古伝英信流居合目録秘訣「火村風」
「仕物抔に行たる時其者と物語抔をして都而(却而ならずや 虎彦註)色にあらわさず扨煙草盆を持出したらば其火入を取って打付けて然しておくれたる所を勝べし

亦捕者抔に行に灰を紙につつみ其灰の中に石を入れおんぶくの様にして持相手の面に打つくるとパッと開いて眼くらむ也其の所を捕る也開かず共石を入れて打付る故転どうする也

或は此事を聞くさし捕手の役に行く密談に事よせ捕る仕組也一人密談しいたるに脇より紙に灰を包み打つけるに紙しかと包て有りたる故都而(却而にあらずや 虎彦註)不開おんぶくの如くなるものにて面を打たる故いよに相人気ばりて取急たると是伝をしらざる故用に立たず」

前回の「逢意時雨」同様に相手の油断に不意打ちを食らわせ臆するところを捕り押さえる心得です。
これも場面が目に見える様です。「火村風」の業名も不思議な名です。

「都而」は「却而」いずれも現代に使われていないのですが、「・・としてすべて色にあらわさず」の様に使ったのでしょう。学識のある方のご指導をいただければ幸いです。
世間話などして少しも仕物に来たことを色に出さず、煙草盆を出してもてなす風を装い、突然其の火を相手に投げつけ臆するところを捕えるのです。

亦,捕り者に行く時は、灰を紙につつんでその中に石を入れて、「おんぶく」は土佐の方言の一つかも知れません。紙に包んだ米を正月に備える風習もある様です。
相手の顔にぶつけて包みが解けて目潰しとなって目がくらんでいる処を捕る。
譬え紙が開かなくとも石が入っているので当たれば衝撃を受けて動転する。

この方法を聞いて捕り者に行き、密談があると気を引いて捕る仕組み、密談して居て灰を入れた紙を相手に打ち付けたが紙をしっかり包んでいたので開いてくれず、相手は却って気張ってしまう、慌ててしまってこの伝を知らずに用が立たない事も有。
此処は其の儘読んでも、意味不明なので勝手に思いつくまま解釈して見ました。

この辺は目録の中でも、面白い処です。
役目を果たすと云う事への執念を教えると理解すべき処でしょう。

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2014年7月 8日 (火)

曽田本その2を読むの3の2目録の4極意之大事の5逢意時雨

曽田本その2を読むの3

 2、無双直伝英信流居合目録の4極意之大事

5.逢意時雨

*これも解説は有りません。

古伝英信流居合目録秘訣極意之大事「逢意時雨」
「火村の風に異る事無し是は茶抔を所望して其茶椀を取ってすぐに打付べし又自宅へ敵来たらば我れ茶を汲で持出て其茶を取らんとする手を取て引倒して勝也」

曽田先生のメモ「捕手の右転の心同断」

是は、夏原流和之事の捕手和之事「右転」のことでしょう。
「前の如く歩み行て相手手を上る処を両の手にて指を取りわけ左の方へ引廻し又たおし砂乱のごとくうつむけに引廻して竪める」

*逢意時雨とはロマンチックな業名です、場の雰囲気をドラマを見ている様に幾つか目の前に浮かべて見ます。
武士道に有りえぬ行為と見るのは武士道を知らない為でしょう。大義を果たすにはそれなりなのです。
武道は本来騙し合いが基本です。
そんな事を思いつついますと「逢意時雨」の意味が解りだしてきました。

お茶を所望して茶碗ごと相手にぶつけ怯んだところを抜き打つ。
自宅では茶を出してもてなす振りをして相手が茶碗に手を伸ばす処を、古伝英信流目録秘訣の心得を以て相手の茶碗に手を伸ばす右手を、我が両手で拇指を右手で、残り四指を左手で取り左に身を開きつつ引き廻し俯けに倒し堅める。
曽田先生は夏原流和之事捕手和之事「同断」と、読み解いています。

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2014年7月 7日 (月)

曽田本その2を読むの3の2目録の4極意之大事の4野中之幕

曽田本その2を読むの3

 2、無双直伝英信流居合目録4極意之大事

4.野中之幕

*これも解説は有りません。
古伝英信流居合目録秘訣の極意之大事「野中之幕」

実は、此処にも「野中之幕」は見当たらず、少し先をめくりますと「野中之幕」と云う項目が出てきます。曽田本その2の目録が途中で終わっているのか比較するものが無いので解りません。

野中之幕
「取籠者抔の有之時杖の先き或は竹の先に又横手をくくり付け其横手を羽織の袖に通し其竹の本を左の手に持て向へさし出し右の手に刀を持ち生捕なれば木刀の類を持ち我身は羽織の陰に隠し羽織をば相手の方へつき付べし向より切ると云へども我身にはとどく事なし其所を持たる刀にて相手の足を薙ぐべし亦矢玉を防ぐに至て宜し」

*案山子を作って相手の居る方に突き出せと云います。まるでマンガです。
きおい立った相手には有効かもしれません。
身の回りにあるものを使って、工夫する、それも命がけの行為での事です。
現代人が忘れかけている事を思い出させてくれている様です。

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2014年7月 6日 (日)

曽田本その2を読むの3の2目録の4極意之大事の3地獄捜

曽田本その2を読むの3

 2、無双直伝英信流居合目録の4極意之大事

 3.地獄捜

*これも目録の業名のみで解説は有りません。
英信流居合目録秘訣の極意之大事「地獄捜」から
「闇りに(くらがりに?)取籠り者抔有るときの心得也夫而巳成らず総じて闇にて人をさがすの術也
刀と身と鞘と半分抜掛て鐺を以一面にませ捜すべし鐺に物のさわるを證に抜て突くべし
亦鞘口三寸ばかり切先を残し居ながら静かに四方へ廻してさぐるべし九尺四方何事も知れ申す」

暗闇に取り籠る者を捜すには、刀身を半分抜き掛けにして、鐺で辺り一面を探って鐺に当たるを証に刀を抜いて突くべし。
また、鞘口に切先三寸ばかり残して、静かに四方へ廻し探れば九尺四方に何があるか分るものだ。

心得と云うより、業の一つでしょう。このように切先3寸を残して抜き出した時は下緒の端をつかんで鞘が切先から滑り落ちない様に工夫するのも忘れてはならない事です。

もうずっと以前の事です。漫画家の先生が居合を教えて下さった中にこの方法を聞かせてくれていました。
河野先生が昭和29年に曽田本を書き写して「無双直伝英信流居合兵法叢書」を発行して居ます。
きっと漫画家の先生は之を読まれていたのだろうと思いだしています。
当時は抜いて斬るばかりしか興味が無く、聞き流してしまったのですが真面目に武術を研究されておられた先生です。
そう・・立ち居振る舞いを正していただいたのもこの先生でした。
当時居合道教士、柔道五段でした。漫画はダルマくん・少年探偵団・チャンスくんなどその執筆は昭和21年から相当な数に上ります。

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2014年7月 5日 (土)

曽田本その2を読むの3の2目録の4極意之大事の2獅子洞入

曽田本その2を読むの3

 2、無双直伝英信流居合目録4極意之大事

2.獅子洞入

*これも解説は有りません。
英信流居合目録秘訣極意之大事「獅子洞入」
「是は事に非ず我が心に大丈夫を備うる事也此の習何よりも肝要なり此備無き時はせきて色に出る故暇乞の類の術をもなすことならず常によくこの心に備えるべし。」

この獅子洞入は事では無い、我が心に「大丈夫」を備えている事である。大丈夫の心を持たない者はどうしようと急き込んで色に出てしまう。それ故暇乞いなどの仕物では達成できない、何時もこの大丈夫の心を備えているものである。と云うわけですが「大丈夫」の心が解りません。

古くは周の時代には男子は一丈(180cm)以上の背丈の有る事。転じて現代では「とりわけ壮健である、危なげない、しっかりしている」などに用いられていると思います。
この獅子洞入は獅子の住む洞窟に入るが如く敵と対する心持を指しているのでしょう。
現在使われている様な大丈夫とは違う様に思えます。

そして儒教思想に基づき孔子の「君子同様に仁・義・礼の三つを併せ持った人間こそが真の大丈夫である」を意図していると思います。

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