曽田本スクラップ戦時下

2012年7月 7日 (土)

剣道の元祖が出した皆伝は土佐にあった

剣道の元祖が出した皆伝は土佐にあった

土佐は日本一の尚武の国 衣斐家の系図で判明

*これも出典不明です。その後このような内容を見たことも無いのでここに書き込むのを聊かためらいました。

今回の支那事変によって勇猛果敢な皇軍の行動は世界列国の魂をあくまで挫いたのであるがこの果敢な精神は大和民族が祖先伝来から培われた武士道的精神の発露である、しかしてこの武士道精神は剣道的精神と同一であり吾国剣道こそは世界何れの国も模倣する事の出来ないものである。

現に全国各地では「俺の国が真の尚武の国であり武道発祥の地である」と宣伝し、殊に薩摩は二尺一寸の大太刀で一撃の早術といわれている。「自見流」の本場として自慢しているが今回高知市江ノ口退役陸軍砲兵大佐衣斐直夫氏の筐底から衣斐家に伝わる系図を発見し(衣斐大佐岳父故衣斐水根翁が秘蔵していたもの)その結果現在に伝わる剣道は岐阜の山奥に生まれ土佐へ来て実を結び元祖丹石入道の免許皆伝は土佐にあったことが判明し局時に土佐が天下一の尚武の国であることが立證され郷土史家を驚喜せしめたと共に全国の史談会並びに図書館へも通知し従来の誤謬を訂正する事となった。

衣斐家にあった系図によると衣斐家の元祖衣斐丹石入道は織田信長に仕えた戦国武士であったが60余歳に達した頃、岐阜の牛洞(現在の揖斐郡清水村付近で大垣市から四、五里北方の山中)に隠遁し其の蘊奥を極めるに至った、当時天下一の剣豪として知られ高弟に神後伊豆、疋田文五郎、柳生但馬守、塚原卜伝の四天王を持つ上泉伊勢守が京都にのぼる途中丹石入道のことを聞き疋田文五郎をして立合しめたところ一撃のもとに敗けたので今度は自ら立合ったがこれもおよばず遂に弟子の礼を執ると申しいれた。

しかし丹石は既に隠遁し手洞の自見寺にあって仏に仕える身であったのでこれを断った、当時丹石の高弟に野中兼山先生の曽祖野中伯山と東郷大将の先祖東郷長門守(當郷と書いてある)は修業2ヶ年で帰国し野中のみ専念修業したので技は悉く進み遂に丹石から免許皆伝を受け且つ丹石の愛娘周容夫人を貰い受けた。

それから3年経過をなし一旦帰国した東郷が再度師を訪うたところ丹石はすでに遷化したあとであったので免許を受くる事が出来ず丹石のいた自見寺に因んで、自見流(鹿児島では自源流と書く)ととなへ鹿児島で師範をなし門弟を殖し現在日本に誇り得る自見流となったものである。

これを子孫に伝え野中兼山先生もこの流を吸み山内入国と共に土佐へ来ても丹石の流儀である二尺一寸の法を守り断の一字で押し通したが晩年無実の罪を得て幽閉せらるるやこの皆伝一切を海中に投じ滅絶せしめたと兼山先生の一人娘「おえん」さんが泣く泣く書いてあるのも実に哀れである。

即ちこれによって見る時は山内入国と共に免許皆伝の野中兼山一家や丹石の血統である衣斐家が悉く来国して土佐の偏土に剣法の華を咲かせていたことも明らかな処である。

なお丹石の流れをうけて剣聖とよばれた人々並びに流儀は大体左の如きものである。

▲人物 諸岡一羽斎、塚原卜伝

▲鐘巻自斎、伊東一刀斎、神上典膳、小野二郎右衛門、上泉伊勢守、神後伊豆、疋田文五郎、柳生但馬守、柳生十兵衛、瀬戸口備後守、宮本武蔵、吉岡兼法、

▲流派 天真流、一羽流、神道一心流、有馬流、夫道流、神陰流、疋田流、卜伝流、柳生流
中條流、東軍流、長谷川流、小野派一刀流、自源、無明流、念流、抜刀一伝流等。

右につき中島図書館長は語る。
尚武の国として知られているのは薩摩と土佐であろう、薩摩は昔から自見流が盛んであるが薩摩の人々は自見流の元祖は瀬戸口備後守で備後が岐阜の山中で天狗にならったものと考えている、又どの書物にもそうかいてある。この間一寸疑問を生じたので鹿児島の図書館へ照会したところがこの根源は知らぬとの回答であった、しかし衣斐家の系図によりハッキリなった訳で早速同図書館へ通知してやる心算である。

* やれやれです、随分大きく振りかぶったものです。土佐のどなたかで其の事実を追求される事を期待しています。戦時中の面白い話しでした。

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