神傳流秘書14‐6大小詰・大小立詰

2014年12月 2日 (火)

神傳流秘書を読む 10.大小立詰七本目電光石火

神傳流秘書を読む

10.大小立詰

 七本目電光石火

 如前後より来り組付を躰を下り相手の右の手をとり前に倒す

 以上七本

*すごい業名です電光石火です。後ろから組付かれた時は即座に相手の右手を取って体を沈めて前に投げる。
一本背負いを彷彿とさせます。
後ろから羽交い絞めにされたので、相手の右手をそのままでは取れそうもない場合は、体を沈めて相手の手が緩んだ処を一本背負いでしょうか。

ここも曽田先生による五藤先生の業附口伝大小立詰を探してみましたが、同名の業が見当たりません。
業附口伝では七本目は「移り」(伝書になし口伝)
「敵後より組付きたるを我体を落して前に投る也(後ろより組付躰を下り前へ投げる)」

*業名は「移り」になっていますが手附はほぼ同様です。
ここでは、あえて右手に拘らず体を落として前へ投げる。
これらの業は業では無いので変化極まりなし、よりよい方法、状況に応じた瞬時の判断を研究すべきでしょう。
形に拘っても技はかからないのです。

以上七本で大小立詰は終わります。
此処も相手は小太刀、我は太刀を帯して行います。
この大小立詰は余り見る機会が有りません。之だと言う伝統も有るのか無いのか失伝してしまった業でしょう。手附に従ってあーだこーだと研究して一つ業に三つ四つ技を繰り出していただければ愉快です。
技を懸けるに当たり、専門的名人が繰り出す妙技を取り入れるべきものでは無いでしょう。
ごく自然で容易であって有効な方法が当然ベターと思います。

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2014年12月 1日 (月)

神傳流秘書を読む 10.大小立詰六本目乱曲

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10.大小立詰

 六本目乱曲

 如前後より来り鐺を取り頻りにねじ廻し刀を抜かせじとする時後へ見返り左の手か右の手にて取たるかを見定め相手左の手ならば我も左にて鯉口を押へ相手右ならば我も右にて取る後へ引付んとするを幸しさりに入り倒す

*前の蜻蛉返の様に相手後ろより歩み来たり我が鐺を取る。トンボ返しの場合は相手は「我が右の手を取り刀の鐺を取り背中に押付られたる時」でした。
乱曲は、我が鐺を左手か右手で取ってねじ廻し抜かせない様にするのです。其の時我は後ろを振り返って相手が左手で取っていれば我も左手で鯉口を押える。
相手が右手を出して鐺を取れば右半身になっているでしょうから、我も右半身になるとでも思えばいいのでしょう。
「相手右ならば我も右にて取る」ですが、我は右手で何処を取ればいいのでしょう。
左手は鯉口を握るのは常識でしたら右手は柄でしょう。
文章からは鯉口を右手で取ると読めます。
相手後ろへ引かんとするを幸いに、後ろへ下がり相手に向き相手の懐に入るようにして足払いで倒す。

ここも曽田先生による五藤先生の業附口伝を参考にしてみます。
大小立詰乱曲「前後に立ちて行く也敵後より鐺を取りくるくる廻し引く也我其の時すぐに後向きて左右何れなるやを見合せ右手なる時は我左足にて敵の右足を又左手なる時は我右足にて敵の左足を掬い中に入る也
(後ろより鐺を取りくるくる廻し引其時左右を見合せ中に入る)

*古傳神傳流秘書を少し詳しくしているようですが、左右の手の何れかによって足払いの仕方を変えるようにしています。
古伝の鯉口を握る手を左ならば左手、右ならば右手の事は無くなり、右手ならば左足にて相手の右足、左手ならば右足で相手の左足を払うになっています。
何れも相手の状況に応じた体捌きについての教示です。

この乱曲と前の蜻蛉返の様に、英信流の瀧落も鐺を取られています。瀧落では鐺を取られ後ろを振り向き右手か左手か確かめていますがその違いは何も示されていません。
大小立詰は「重信流立合也」と有りますから、林崎甚助重信公より伝承したもので英信流にその面影が投影しているのかも知れません。

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2014年11月30日 (日)

神傳流秘書を読む 10.大小立詰五本目蜻蛉返

神傳流秘書をよむ

10.大小立詰

五本目蜻蛉返

相手後より来り我が右の手を取り刀の鐺を取り背中に押付られたる時其儘後へしさり中に入て倒す

*蜻蛉はトンボです。蜻蛉返ですから後転と思う処です。
相手後から来て我が右手を右手で取り刀の鐺を左手で取って背中に押付けて来る、其の時その体勢の儘後づさりして相手に密着するや体を低めて投げ倒す。
さて前に倒すか後ろに倒すか、状況次第ではどちらでも出来そうです。
倒すにあたっては、相手に密着して足技を併用するなり工夫次第でしょう。

曽田先生に依る五藤先生の業附口伝を参考にして見ます。
大小立詰蜻蜓返「打は仕の後より仕の右手首を後に引き鐺を前に押す直ちに右足を以て掬い中に入る也鐺を後に引き右手首を前に押す時は左足を以て中に入る也
(後ろより右の手首をおさへ跡へ引左手鐺をおさへ前へおす時中に入る)

*五藤先生は小内刈を掛ける様です。小外刈もいいかななど、相手の動作に合わせて右廻り、左廻りと応じるのでしょう。五藤先生は( )の方法で古伝に合わせています。

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2014年11月29日 (土)

神傳流秘書を読む 10.大小立詰四本目〆捕

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10.大小立詰

 四本目〆捕

 相懸りに両方より懸る時相手両手にて我刀の柄を留我左の手にて相手の脇つぼへ入れて両手を〆引上如何様にも投る也

*大小立詰は我は太刀を差し、相手は小太刀を差しての立合いです。
刀を抜く以前の攻防を習うもので、居合は刀を抜くものとばかり思っていたのでは、柄に手を懸けるや制せられてしまいます。

双方相懸りに歩み寄る時、相手我が柄を両手で押さえて抜かさない様に制して来る。
我は左手で相手の脇坪に一當して怯む隙に、相手の両手を抱きかかえ締め上げ左足を退くや体を沈め左脇に投げ倒す。

此の場合は、我は柄に手を懸けている、或はいない、特に指定されていません。
三本目の鍔留が柄に手を掛けた処其の手を留められていますから、ここは柄に手を懸ける前に相手に柄を制せられるとするのでしょう。

「両手を〆上げ」は相手の両腕の肘のかがみを裏から抱く様に締め上げるのか、手首を取って締め上げるのか、これも特に指定されていません。

曽田先生による五藤先生の業附口伝大小立詰では〆捕は一本目になっています。
一本目〆捕{互に対立する也打は両手にて仕の柄を握るを仕は左手を以て打の左手首を握る也更に此の時直ぐに仕は右手にて打の両腕を絞め込み我が体を台にして之れを極める也
(敵両手にて柄を取る左手にて敵の左の手首を抑え右手にて敵の両肱を押え体を込み〆付ける)

*第九代の林六太夫守政の時代から150年程後の業手附が五藤先生のものでしょう。
古伝は、相手の脇坪に一当てしていますが、此処では相手の左手を押えて後に、相手の両肱を右手を巻き込んで締め込んでいます。
其れでなければならないと言う事ではないと思いますが先ず指示された通りと云うのが稽古の筋でしょう。

*現代居合では失伝してしまった大小立詰などの古伝を政岡先生は神傳流秘書を元にその著「無双直伝英信流居合兵法地之巻」で復元されておられます。
大小立詰の〆捕の業の順番が神傳流秘書と異なり、この〆捕は一本目にセットされています。業手附は神傳流秘書の通りです。この違いは其の出典が何処から出たものか疑問です。
政岡先生のテキストでは、神傳流秘書と曽田先生による五藤先生の業附口伝との混線が見られます。
政岡先生の古伝解説は、出典は曽田先生の書き写された曽田本を元にされたか、河野先生が曽田先生から曽田本を得て書かれた無双直伝英信流居合叢書に依るか、はたまた古伝神傳流秘書の原本に依るのか興味の有るところです。

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2014年11月28日 (金)

神傳流秘書を読む 10.大小立詰三本目鍔打返

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10.大小立詰

 三本目鍔打返

 相懸りに懸り我刀を抜かむとする其の手を留られたる時柄を放し手を打もぐ也

*この業はすでに、大小詰の四本目小手留で解説しています。

四本目小手留「立合の鍔打返に同じ故に此処にては不記」

立業ですから相懸りに懸り合って、我は柄に手を懸け抜こうとする処、相手が右手を取って押さえられる。我は柄手を離し相手の手を鍔で打ち付けもぐ。

右手で柄を握った処を相手に右手で押さえられる、或は両手で押さえられる、そこで柄から手を離し、左手に持つ鍔で相手の手を打ち据えもぐ、と読んでみました。

古伝は「手を打ちもぐ」とばかりですから想像を働かせるところでしょう。

曽田先生による五藤先生の業附口伝大小立詰鍔打返
「互に対立する也打は仕の抜かんとする右手首をとる也仕は右手を放すと同時に左手に持てる鍔にて打の手首を打つ也
(抜かんとする時其手を押へる左手にて敵の手首を打)

時代が下がると、どんどん技が固定化されていくのはいつの時代も同じです。より克明にと云うことか、特定しないと満足できないようです。

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2014年11月27日 (木)

神傳流秘書を読む 10.大小立詰二本目骨防返

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10.大小立詰

 二本目骨防返

 相懸りに懸りて相手我刀の柄を留めたる時我右の手にて柄頭を取り振りもぐ也

*此の業は大小詰の二本目骨防扱に有りました。「立合骨防返に同じ故に常になし」と大小詰ではいつもは稽古しないと言っていました。

大小立詰めは、打太刀は小太刀を差し、遣方は太刀を差しての立業です。
相方スカスカと歩み寄り、相手が我が刀の柄を両手で取って抜かさない様に押し付けて来る。
我は透かさず右手を柄頭に取って柄を上に引上げ相手の手を振りもぐ。
相手の我が柄を取るのが、右手だけ、両手、左手など在りそうですが工夫次第でしょう。
振り捥いだら、後は抜き打ちでも柄當でもありでしょう。
古伝は語らずです。

繰り返しになりますが、座した時の大小詰の骨防を参考にしてみます、曽田先生による五藤先生の業附口伝大小詰二本目骨防
「互に対座、打は両手にて仕の柄を握る仕は右拳を顔にあて其のひるむ時に乗じ右足を柄越にまたぎ右足内側より右手を柄に添へ右足にて敵の両手を押払うと同時に柄を防ぎ取る也此の時敵は我右脇へ匍ひ倒る也
(向ふて居る両手にて柄を押し付る時直に右手にて面へ当て其儘に乗り右足をふみ込み柄へ手をかけもぐ)」

五藤先生の骨防返の業附口伝大小立詰四本目骨防返
「互に対立する也打は仕の柄を両手にてとりに来る也我は右手にて敵の両手を越して柄頭をとって両手にて上にもぎとる也
(敵両手にて柄を取る時引廻しもぐ)

*五藤先生の「引廻しもぐ」も稽古しておくと良いかも知れません。形や方法が一つだけでは実戦に役立たない場合もあります。
形ばかりに拘って稽古熱心であっても、喧嘩慣れしたやくざにはコロッと負ける話も聞いたような・・。江戸末期に竹刀による試合稽古に慣れた者に古流の形稽古しかしていなかった者が打ち負かされる話も聞きます。
現代でも同様で、形稽古に工夫がなければ、藁は切れてもスポーツ剣道にポンポン叩かれます。

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2014年11月26日 (水)

神傳流秘書を読む 10.大小立詰一本目袖摺返

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10.大小立詰(重信流立合也)

 一本目袖摺返

 我が立て居る処へ相手右脇より来り我が刀の柄と鐺を取り抜かせじとする時其儘踏みしさり柄を相手の左の足のかゞみに懸け中に入り又我右より来り組付をひじを張り躰を下り中に入る

*立って居る処へ、相手我が右脇から近寄って来て、我が柄を右手で鐺を左手で取り抜かさない様に鐺を背なかに押し付けて来る、我は其の儘後ろにさがり、柄を相手の左足のかゝみに懸けて体を低めて中に入り退き倒す。
又相手が我が右より近づいてきて組付くのでひじを張って相手の組み付を緩め腰を低くして中に入り退き倒す。

この手附は「中に入り」で終わっています。後の先を取って次の動作はご自由にと云う処とも思えませんがそこまでです。
引き倒してみましたが、すっきりしかねます。

曽田先生による五藤先生の業附口伝大小立詰二本目袖摺返
「打は横より組付仕肱を張りて一當すると同時にすぐに打の刀を足にすけて後に投る也
(五藤先生は一當して中に入り刀を足にすけ後へ投ると記せり)
(左右共同前横合より組付ひじを張り一當して中に入り刀を足にかけ後へ投げる左右共同前)」

*五藤先生の場合は、組み付いてくるので肘を張って、相手の脇腹に一當して怯む隙に「打の刀を足にかけ」と云って、相手の刀を相手の足のかゞみに懸け後ろに投げるのですが、此処は我が刀の柄を相手の足のかゞみに懸け後ろに投げ倒す五藤先生の教示の方が良さそうです。

この業附口伝は神傳流秘書の大小立詰一本目は袖摺返ですが五藤先生の業附口伝は二本目が袖摺返です。
一本目は「〆捕」でして業の内容が異なります。〆捕は神傳流秘書では四本目に位置します。
順序は好きなようにしてもいい、気乗り次第だと云って居ましたが敢えて順番を変えた理由が解りません。

業名の袖摺返は大江先生が奥居合立業の七本目袖摺返として古伝抜刀心持之事の十一本目行違を改変した業に名付けています。大江先生が奥居合を改変されたと言われていますが其の痕跡は証明できません。大江先生以前に変えられた様な気がしています。

古伝抜刀心持之事十一本目行違
「行違に左の脇に添へて払い捨冠って打ち込むなり」

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2014年11月25日 (火)

神傳流秘書を読む 9.大小詰八本目山影詰

神傳流秘書を読む

9.大小詰

 八本目山影詰

 是は後より相手組を刀を抜き懸其手を切ると一拍子に我も共に後へ倒るゝ也

以上八本

*この大小詰はこの業で終わります。
我を前にして相手は後ろに座す。後ろから相手が抱き着いて我が両腕を絞めて来る時、刀を抜き上げて組み付いている相手の手を切りその拍子に後ろに相手と一緒に押し倒れる。

曽田先生による五藤先生の業附口伝大小詰八本目山影詰
「打は仕の後ろに坐す後より組み付也其時仕は頭を敵の顔面に當て敵ひるむ隙きに我が刀を抜きて打の組みたる手を切る也
(五藤先生は一當して仰向に反りかえると記せり 後ろより組付く頭を一當して仰向にそりかえる)」

*古伝には無かった組付かれたら頭で相手の顔面を打ち怯ませる技が追加されています。
しっかり羽交い絞めされると為すすべが無いのですがこの技の追加はあり難いものです。
組付いた相手の手を切って戦力を奪う事が大切で、羽交い絞めから摺り抜けるなどの技に転化してしまうと古伝が失われます。

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2014年11月24日 (月)

神傳流秘書を読む 9.大小詰七本目左伏

神傳流秘書を読む

9.大小詰

七本目左伏

 是は左の手を取る也事右伏に同左右の違計也尤も抜かんとする手を留められたる時は柄を放し身を開きて脇つぼへ當り又留られたる手を此方より取引倒す事も有也

*前回の右伏の逆でしょう。座し方に指定は無いのですが、此処は我が左側に相手は並び座すとします。
相手腰を上げ我が左手を取る。我右手を相手の斜めに首筋から廻し胸を取り身を開いて左に押し伏せる。

尤も我が抜かんとして柄に右手を懸けているならば其の右手首を相手に取られて抜かさない様に押し付けて来る。我は此の時柄手を放し、左足を引いて左に開き、鍔を持つ左手で相手の脇坪に打ち当てる。
又、柄手を留められた場合、柄手を放し相手の手を取り左手を相手の肘に懸け体を開き引き伏せる事も有。

右伏・左伏も状況に応じて臨機黄変に対処する事を教えている様です。

古伝は、流の奥義を悟られない様に抜けだらけの文言が通例と聞いていますが、寧ろ微細な業技法に拘らず千変万化の動作を要求している様に思えます。

現代居合は、昇段審査や競技大会の審査に容易な様に限られた技法を突き詰めてしまい
古伝の大らかな奥深さを忘れています。

曽田先生による五藤先生の業附口伝大小詰左伏
「右伏の反対業也」
(左脇に坐す右手胸にとり其手を押へ前へ伏)

*随分簡略な反対業の手附です。どの様な方法でも相手を制せられれば正解でしょう。

武術は形ではない、と古流剣術の先生から強く指摘されます。現代居合が形にこだわり振り冠りの角度は・・、など些細な処に目を付けるほどの事ばかりをしていますと踊りになってしまいます。

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2014年11月23日 (日)

神傳流秘書を読む 9.大小詰六本目右伏

神傳流秘書を読む

9.大小詰

 六本目右伏

 我右の方に相手並び坐し柄を取られたる時直に我右の手を向の首筋へ後ろより廻し胸を取り押伏せんとするに相手いやとすくばるを幸いに柄を足に懸て後へ投倒す又抜かんとする手を留められたる時も右の通りに取倒す

*我が右側に相手は並んで坐す。
相手右手を伸ばして我が柄を取る、我直ぐに右手を相手の首筋へ後ろから廻し相手の胸を取り、押伏せようとすると、相手押し伏せられまいと柄を放して力を入れて反り返ってくるを幸い、柄を反り返って浮いた左膝下に懸けて後ろへ投げ倒す。
また、我が抜こうと柄に手を懸けた時に相手が我が柄手を取り右から押し付けてくる時も、我は柄手を放し相手の首筋に右手を後ろから廻し胸を取り押伏せる、相手は押伏せられまいと後ろに反り返ろうとするのを幸いに、浮いた相手の左膝下に柄を懸け後ろに投げ倒す。

曽田先生による五藤先生の業附口伝大小詰六本目右伏
「打は仕の右側に並びて坐す打左手にて仕の胸をとる仕はすぐに其の腕を巻き込みて逆手を取り前に伏せる也
(右脇に坐す左手にて胸を取り来る其手を押え前へ伏せる)

*この江戸末期の手附は古伝の業技法とは異なります。
相手は我が柄では無く左手で我が胸を取る、我は直ぐに其の相手の左腕に右腕を上から巻き込み左手で相手手首を逆手に取り前に押し倒す。

古伝は柄をとるのを、右手、左手どちらとも云って居ません。五藤先生のでは左手で胸を取る。首に巻くのではなく、五藤先生は取に来た左腕を逆手に取って制しています。

古伝神傳流秘書の成立から大よそ100年弱経っているのですから、業技法も変化するのでしょう。
古伝は特定の人しか見る機会はなかったとも言えますから、口伝・口授などではどんどん変わってしまうでしょう。
この業を古伝と江戸末期のものと見比べていますと、谷村派の五藤先生は第九代が江戸から土佐に持ちこんだ居合の神傳流秘書の存在を知らなかったのではと思えてきます。
古伝は下村派にしか伝わらずとの説もあながち想像でもなさそうな気になってしまいます。

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