曽田本その1の1神傳流秘書原文始めに

2016年10月 3日 (月)

曽田本その1の1神傳流秘書原文表紙

曽田本その1
1.神傳流秘書原文
表紙
表紙
 
下村派
   第十六代宗家  曽田虎彦
                  筆山
夢想神傳流抜刀術
無双直傳英信流居合術
英信流居合秘書
 
   土佐居合兵法叢書
此の書者他尓見る事を得ざる
山川幸雅(先生)ノ口伝秘書を写しえたり
志之二固り不残抄録□る□□□□へ□也
土佐居合兵法秘書写     曽田印
        山川幸雅先生
        谷村亀之丞先生
       抜刀心持引歌
       居合
       居合組
       棒合
       棒太刀合
      山川幸雅先生相伝
      神傳流秘書写
文政二己卯之歳十一月吉祥日 山川幸雅述
本書は他に見えざる秘本にて原本はたぶん戦火にて
焼失せるか大事々々
 

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2016年10月 1日 (土)

曽田本その1の1神傳流秘書原文始めに

曽田本その1
1、神傳流秘書原文
始めに
 曽田本というのは、土佐の居合の伝書を曽田虎彦先生がコツコツと収集し便箋に書き込まれた手書のメモ帳二冊のことなのです。其れを称して曽田本その1、曽田本その2と呼んでいます。
 曽田本その1は、土佐藩のお料理番であった林六大夫守政が土佐にもたらした長谷川主税助英信由来の無雙神傳英信流居合兵法の総合武術を書きとどめた神傳流秘書、歯抜けになっていますが英信流目録などの手附及び心得など奥義の伝書集です。
 曽田本その2は、曽田先生の師匠の行宗貞義先生由来の「大森流、長谷川流居合術解」を始めとする曽田先生の覚書のメモとなります。
曽田虎彦先生は、直筆の家系図から
土居楠吉正尚-長男 久寿次郎
         三男 亀江(小藤亀江のち土居亀江)
         -四男 虎彦(曽田虎彦)
・曽田虎彦先生は明治23年1890年生まれ
・明治36年1903年高知二中に入学、下村派の行宗貞義に師事す(13歳)
*高知二中には大江正路が剣道教授として居られた頃でしょう。
・明治41年1908年高知二中を卒業し高知武徳殿で行宗貞義の下で助教師となる(18歳)
・大正3年1914年行宗貞義没す(64歳)
*曽田虎彦(24歳)
・昭和10年1935年陸軍戸山学校展覧道場にて竹村静夫と太刀打之位を打つ(45歳)
・昭和13年1938年竹村静夫没す(39歳)
*午前2時頃行宗貞義先生の霊夢を見る(48歳)
・昭和18年1943年曽田虎彦大日本武徳会高知県支部居合術教師を委嘱(53歳)
・昭和23年1948年曽田虎彦、河野百錬に谷村亀之丞自雄の英信流目録を送る(58歳)
・昭和25年1950年曽田虎彦没す(60歳)
 この曽田本は、河野百錬先生に昭和23年に貸し出され昭和29年1954年に印刷され、
昭和30年に発行、昭和38年1963年に再版されている「無双直伝英信流居合兵法叢書」として非売品ながら世に出て居ます。
 また、曽田本のコピーは、全剣連の岩田憲一先生に曽田本を譲られた方から渡って、平成元年1989年「土佐の英信流 旦慕芥考」に名士の記録、曽田虎彦先生の遺書の中に記されていたものであるとして、新聞切り抜やメモがのせられています。
 政岡壱實先生の無双直伝英信流居合兵法地之巻にも神傳流秘書からの引用が業手附に書き込まれていますが、河野百錬先生の無双直伝英信流居合兵法叢書と同じ文言ですから、叢書を参考にされたか、他に伝書を譲られていたか判りません。
 木村栄寿先生の「林崎抜刀術兵法 夢想神傳重信流 伝書集及び業手付解説」は細川家から借りられて纏められたものです。
 曽田本には、伝書の出処が記載されていません。木村栄寿先生の字句とさしたる違いは無いのですが、この処が残念な処です。
 曽田先生は、第二次世界大戦に向ってひた走っていた時期に曽田本を纏められたと思われます。昭和20年1945年7月の米軍による高知空襲を受け多くの資料が焼失したと記載されています。
 曽田本は、戦後70年以上無双直伝英信流を修業する方々の手を経て来ており経年変化も激しくなっています。全ページをスキャンしてDVDに落としてありますが、原本は貴重な資料として残されるべきものと思います。大切に次の世代へ譲り渡せる迄お預かりしておきます。
 曽田本を読み込んでから足掛け5年の歳月が過ぎ、当初より少しは進歩したと自負して、再び全編を読み下し、解説をして行きたいと思います。
 平成28年2016年7月29日記 同年10月1日公開
 

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