曽田本その1の5居合兵法極意秘訣読み解く

2018年6月22日 (金)

曽田本その1の5居合兵法極意秘訣読み解く6その他4陣中にて

曽田本その1
5.居合兵法極意秘訣読み解く
6、その他
4陣中ニ而
 陣中二而湯茶水酒ナドニ我ガ影ノウツラザル時ハ呑ムマジ皆毒也為心得記
 右長谷川内蔵助ヨリ段々申伝之由
 明和元申年霜月吉辰賜之  林 政詡誌
読み及び読み解く
 陣中にて
 陣中にて湯茶水酒などに我が影の写らざる時は呑むまじ皆毒也心得の為に記す
 右長谷川内蔵助英信より段々に申し伝えの由
 明和元年申の年霜月(11月)吉辰之を賜う 林安大夫政詡

 陣中で湯茶水酒などを飲む時我が影が映らない時は飲んではならない、毒が入っている、心得の為に記す。
 根拠のない事でしょうが、長谷川内蔵助は長谷川主税之助英信でしょう。段々に伝えられてきたものだと云います。極意の教ですが何となく疑っている書きっぷりの様に思えます。
 明和元年1764年の11月吉日に之を賜う。林安大夫が林六大夫から賜った極意と云っています。
 

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2018年6月20日 (水)

曽田本その1の5居合兵法極意秘訣読み解く6その他3山中往来

曽田本その1
5.居合兵法極意秘訣読み解く
6、その他
3山中往来
山中往来ノ時足ノ裏ヱウヅヲキザミ水にヒタシヌリテ行時ハ足不痛ハタシ二テモイタマズ千里達者と申ス也
読み及び読み解く
 山中を往来する時 足の裏にウヅを刻み水に浸して塗りて行く時は足痛まず 裸足にても痛まず 千里達者と申す也
 「うず」とは 何だかわかりません。広辞苑には「うず・烏頭」、またヤマトリカブトの根と有ります、これはリューマチ、神経痛などの鎮痛に外用と有ります。これかどうか確証は有りません。
 漢方医学によって人類の経験値がなせる技も見直すことも大切とは思います。患部を切除ずるとか、病原を破壊する薬、病原菌を退治する薬ばかりが医療では無いでしょう。
 現代科学では立証できなくとも、脳へ影響を及ぼす方法などもありそうです。
 私の小学生時代には運動会の時カラスウリの実をふくらはぎに塗り付け早くなると云われて走ったものです。お陰様で何時も一等でした・・・・・・?良い思い出です。

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2018年6月18日 (月)

曽田本その1の5居合兵法極意秘訣読み解く6その他2手負生死

曽田本その1
5.居合兵法極意秘訣読み解く
6、その他
2手負生死
・ 
 手負生死無医者時早可持一白馬ノ糞一蓮肉二色香イロ二アフリ右二味茶一服ホト湯ニテ早ク可用此薬ヲウクル人ハ本復スウケサル人ハ吐逆ス死スル也
 読み及び読み解く
 手負いて生死に医者無き時 早く持つべきは 一つ白馬の糞 一つ蓮肉に色香色にあぶりそれに 味茶一服ほと湯を入れて早く用いるべし この薬を受ける人は本復す 受けざる人は吐逆す 死する也
 医学的にどうなのかなどは問題外でしょう。鉄砲や刀傷はショック死や失血死がほとんどだったと云われます。
 傷を負うのは足軽、雑兵の類でしょう。高位の者には軍医の手当てもあったでしょうから、生き残るには持てる知識と云い伝えや神頼みです。
この極意の文章では、この薬を手負傷に塗るのか、飲み薬とするのか解りません。
 白馬の糞と限定されては調達するのは厄介です。また「味茶一服ホト湯にて」のホト湯はどういうものでしょう。ホトとは日本語では女性器を表します。女性のオシッコでお茶を一服、やれやれです。
 是では助かるわけもなく死んでしまいそうです。
 

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2018年6月16日 (土)

曽田本その1の5居合兵法極意秘訣読み解く6その他1水溺二溺レ死タルヲ助ルノ法

曽田本その1
5.居合兵法極意秘訣読み解く
6、その他
1水二溺レ死タルヲ助ルノ法
 臍之中二灸ヲスベシ亦ヤマガラ(山雀)ノ黒焼ヲ水ニテ口ヱ流入べし一時(二時間以内曽田メモ)ヨリ内ナレバ必ス蘇ㇽ
読み及び読み解く
 水に溺れ死にたるを助けるの法
 臍の中に灸をすえるべしれ また山雀の黒焼きを水にて口へ流し入れるべし 一時以内ならば必ず蘇る
 臍に灸をすえると生きているならば反応があるかも知れませんが、二時間近く死んでいるのが反応するでしょうか。山雀は鳥の黒焼きですが是も当てになりません。おまじないのようなもので溺れて気を失ったばかりならば何とかなるかも知れませんが突然な事で用意はままならないでしょう。
 そこで現代の溺れた人を助ける方法ですが、溺れた人を救助したら、たとえ水の中であっても一刻も早く頭を後に反らせて人工呼吸をすること。心臓が止まっていたら心臓マッサージも一緒に行います。
 以前は、水を吐かせる事が先決と云われていましたが、これは誤りです。呼吸や脈の有無を真っ先に調べ、救命処置を行う事が第一です。
 医学は日々進歩して来ています、昔の方法には秘伝の様なものも多く当てになりません。スポーツをする人も救命法の勉強と訓練は受けておくべきでしょう。

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2018年6月14日 (木)

曽田本その1の5居合兵法極意秘訣読み解く5兵粮丸1蕎麦之粉

曽田本その1
5.居合兵法極意秘訣読み解く
5、兵糧丸
1蕎麦之粉
蕎麦之粉
 能酒二浸テ日二干シカタメ亦酒二浸シ干シ堅メ三度酒二ヒタシ干シ申也
白米粉二而
人参和人参吉
 タトエバソバコ三匁二白米壱匁人参モ壱匁マゼ合三分程二丸米ノ粉ヲ衣二懸テ能干シ堅メ可持一粒服スレバ二三日飢ズ是を食スル時ハ気力常ヨリツヨク勇力大二増也
ソバコヲ仙粉ト云 米ヲ壽延ト云 但糯米大二吉
平常之用心二ワ人参不入レテモ吉 旅行等二用意スベシ
読み及び読み解く
 この兵糧丸のところは原文では個々の項目の様に書かれていますが兵糧丸のレシピです。
 そば粉を能く酒に浸して日に干し堅め、また酒に浸して干し堅め、三度酒に浸して干し堅める。
 是では丸めて兵糧丸は出来るでしょうがそば粉の兵糧丸に過ぎません。そこで次は白米の粉にて同様に干し堅める。
 次は人参それも和人参が良い。
 たとえば、そば粉三匁に白米一匁人参も一匁を混ぜ合せ三分程の大きさに丸め、米の粉を衣にかけて干し堅める。これを持って行けば一粒服すればニ三日飢える事は無い。
 是を食した時は気力がいつもより増して勇力大いに増す。
 そば粉を仙粉といい、米を壽延と云う、但しもち米大いに良い。
 平常の用心には人参を入れなくとも良い。旅行などに用意すべきものである。
 効果の程はあまり期待できそうにもありませんが、良いものだと暗示にかかればそれなりでしょう。
 旅や戦場に赴く息子や夫、父親の為にせっせと丸めている女性たちの姿が目に見える様で大事に持ち歩く姿を思い描きます。
 
 
 
 

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2018年6月12日 (火)

曽田本その1の5居合兵法極意秘訣読み解く4組討心持2軍中にて

曽田本その1
5.居合兵法極意秘訣読み解く
4、組討心持
2軍中にて
砥石無キ時古キ瓦ヲ求メ能ク焼キテサマシ刀ヲ磨ベシ甚吉可秘々
読み及び読み解く
 軍中にて砥石の持ち合わせがない時は 古い瓦を求て能く焼いて冷まし刀を磨く甚だと良い 秘すべし秘すべし。
 研ぎ師の云う事はどうでも、刀は斬れればいいのであって、美しい研ぎ出しを軍中では目的にしていないのです。
 刃は荒く研がれた方が切れ味が良いとか、この伝書が書かれた頃は戦国時代を150年程経ています。遠い昔の思い出話であったでしょう。
 しかし、武士の心得は有効、無効はもとより、おまじないや、迷信も伝わっていたでしょう。   土佐の居合は高級武士の嗜みは勿論あったでしょうが、林六大夫が江戸で習ったものは市井の剣士による教えであったでしょう。学ぶ者は下級武士、農民、その境目の人達だったようです。
 いざとなれば、最小限の用意しか出来ずに戦いに臨まなければなりません。あらゆる人知を尽くして生きのびることが必要です。

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2018年6月10日 (日)

曽田本その1の5居合兵法極意秘訣読み解く4組討心得1師伝

曽田本その1
5.居合兵法極意秘訣読み解く
4、組討心得
1師伝
 師伝二云軍中二而敵ト組打ノ時下二成リテモ早差副ヲ抜草摺ヲタゝミ上差通シ一刀指ト必ヨワルモノ也サテ首ヲ早ク捕ル傳ハ敵ノ首二刀ヲ突キ立我ガ足ニテ刀ノ宗ヲツヨク蹴て踏ミ切ルヘシ如此スレバ早シ咽ノ下ヨリ刀二而首ヲカキ落スト思フ人ハ頬當ノスガ二刀カゝリ埒明不申候深秘々
読み
 師伝に云う軍中にて敵と組打ちの時下になりても 早く指副えを抜き草摺をたたみ上げ刺し通すよし 必ず弱るもの也 さて首を早く捕る伝は敵の首の骨に刀を突き立て我が足にて刀の棟を強く蹴って踏み切るべし 此の如くすれば早し 喉の下より刀にて首を搔き落とすと思う人は頬当てのすが(?)に刀かかり埒あき申さず候 深く秘すべし秘すべし
読み解く
 原文のままでも状況は解りますが、この伝書が書かれた明和元年1764年の頃は既に平和な時代になっています。小競り合いすら無かったと思われます。
 武士は江戸時代であっても軍人です。事有る時の心構えとして伝えられてきたものでしょう。
 

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2018年6月 8日 (金)

曽田本その1の5居合兵法極意秘訣読み解く5居合兵法伝来4長野無楽斎槿露以降

曽田本その1
5.居合兵法極意秘訣読み解く
3、居合兵法伝来
4、長野無楽斎槿露以降
四、蟻川清左衛門ハ秀吉公二仕シ人也
五、万野団右衛門是同秀吉公二仕
六、長谷川主税助ハ内蔵助ト云尾州公へ仕千石領ス第一弓馬ノ上手也諸国弓ノ傳馬ノ傳得タル人多シ
七、百々軍兵衛ハ不相知トゾ一説二金五中納言二仕人トヨシ
八、荒井兵作ハ関東ノ人浪人也後清(勢)哲)ト號ス
 明和元申歳孟冬吉辰給是
読み解く
 今伝わる道統は以下の通り
始祖 林崎甚助重信
二、田宮平兵衛業正
三、長野無楽斎槿露
四、百々軍兵衛尉光重
五、蟻川正左衛門(鑟)續
六、萬野団右衛門尉信定
七、長谷川主税英信
八、荒井勢哲清信
九、林六大夫守政
十、林安大夫政詡
*
 居合兵法極意秘訣の居合兵法伝来は七代が百々軍兵衛となっていますが、今伝わるものは四代目になっています。金吾中納言とは小早川秀秋ですから戦国時代末期の関ヶ原の戦いの頃です。
 第九代林六大夫が習ったのが、八代荒井勢哲や七代長谷川英信の頃の様ですから、百々軍兵衛・蟻川正左衛門・萬野団右衛門は存在したかも知れませんが秀吉に仕えていたとすれば150年は林六大夫との間が空きますから、長野無楽斎以降の道統は明確では無かったと云えるのでしょう。この道統は疑問ですがそんな人も携わって今日あると「おおらか」に」認めておいても何も支障はありません。七代・八代が土佐に持ちこまれた時の師匠と考えるのが精一杯の処でしょう。現在でも随所に根元之巻が有るから俺が宗家と仰る自称宗家も何人もおられます。そんなところでしょう。
 長谷川英信や荒井勢哲が北信濃の松代藩辺りで郷士や農民相手に武術を教えていた形跡が見られます。南山大学の榎本鐘司先生のご研究ですが、そうすると林六大夫は江戸勤番中に北信濃にいかなければならない、江戸にも良い指導者がいたかもしれない、いれば名前すら出て来ないでこの伝統になっています。
 この流はそれだけ普及し普遍的なものであり、其処からいくつもの流が生み出されたと考えればいいかもしれません。
 それを突き止めた処で、歴史を変える程でもなく、まして業技法に変化を及ぼすだけの力も有るわけもない。
 今のところ、古伝は長谷川英信による無双神傳英信流居合兵法として神傳流秘書にしか残されていないのです。
 ちなみに神傳流秘書の道統は今伝わるものになります。従って居合兵法極意秘訣の道統は第十代が間違って記入したと云えるのでしょう。
 明和元年1764年申歳十月吉辰是を賜う  
 この一行は誰から誰に伝授したものか抜けています。第十代林安大夫政詡が第九代林六大夫守政に聞き及んだものを書き記し、次の第十一代大黒元衛門清勝に与えたのでしょう。
 
 
 
 
 
 

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2018年6月 6日 (水)

曽田本その1の5居合兵法極意秘訣読み解く3居合兵法伝来3長野無楽斎槿露

曽田本その1
5.居合兵法極意秘訣読み解く
3、居合兵法伝来
3長野無楽斎槿露
 長野無楽斎槿露ハ田宮重正ノ弟子也仕井伊侍従五百石被下者ノ頭勤ルナリ九十一歳二而死スト云々無楽斎弟子三ノ宮左大夫照信ト云有武田勝頼二仕刀術ノ得妙タル人と申ス
読み
 長野無楽斎槿露は田宮重正の弟子也 井伊侍従に仕え五百石おおせ下さる 者の頭を勤める也 九十一歳にて死すと云々 無楽斎弟子三ノ宮左大夫照信と云う有り武田勝頼に仕え 刀術の妙を得たると申す
読み解く
 この長野無楽斎槿露についても千城小伝(本朝武芸小伝)に依ったと思われます。
 長野無楽斎槿露者學刀術於田宮重正而得精妙後仕井伊侍従九十余而死
 長野無楽斎槿露は田宮平兵衛重正に於いて刀術を学ぶ 精妙を得て後 井伊侍従に仕え 九十余にて死す。
無楽斎は田宮平兵衛重正の弟子と言われていますが、欧州の伝書によると少々疑問もあります。
・津軽藩 林崎新夢想流 林崎甚助重信ー田宮平兵衛照常ー長野無楽斎ー一宮左大夫
・三春藩 林崎流 林崎甚助ー田宮平兵衛ー長野無楽斎ー中譒三九郎
・新庄藩 林崎新夢想流 林崎甚助ー田宮平兵衛照常ー長野無楽斎ー一宮太輔照信
・秋田藩 林崎流居合 林崎甚助ー長野無楽斎ー市宮左大夫忠重
・二本松藩 林崎流 林崎甚助ー永野無楽入道槿露
・秋田・仙台藩 林崎夢想流 林崎甚助ー永野無楽斎
 長野無楽斎は上州箕輪城主長野信濃守の一族で、武田に滅ぼされ奥州で林崎甚助に弟子入りしたともいわれます。
 更に工夫を加えて一家をなし、無楽流と云った、「無楽斎は常に牛に乗って女子に口縄を執らせて歩行き、上下の差別なく交り寒来れども炉せず、一生不犯であってと云うことだ。
 
 弟子の三宮左太夫照信は千城小伝では一宮左太夫照信となっています。
 
 武術流祖録では、更に上泉孫次郎義胤にその宗を伝授したとあります。上泉孫次郎義胤は上泉伊勢守の族縁と云われ無楽斎から術を受け、上泉権右衛門と云う。柳生兵庫と居合で勝負し尾張に伝わった様な話もある様です。
 
 柳生新陰流の抜刀はこの無楽斎に学んだ上泉伊勢守の孫上泉孫次郎義胤による林崎甚助重信の抜刀を継ぐ一つかも知れません。
 山田次郎吉著日本剣道史にはその辺の処は書かれていますが出典が定かではありません。
 

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2018年6月 4日 (月)

曽田本その1の5居合兵法極意秘訣読み解く3居合兵法伝来2田宮平兵衛重正

曽田本その1
5.居合兵法極意秘訣読み解く
3、居合兵法伝来
2田宮平兵衛重正
原文略す
読み
 田宮平兵衛重正は関東の人成林崎重信に従って抜刀の妙を獲る実に変に尽き入神す 後に對馬と改たむ 其子對馬之守長勝父の伝を受けて同じく妙を獲て池田三左衛門輝政公へ仕う 老年常圓と改め紀州大納言頼信公へ仕え八百石を領す 其子掃部長家後に又平兵衛と改む 此の人弟子多くて諸国にて田宮流と云いて末流多し この平兵衛は大猷院様へ召し出され其の術を台覧備え奉る 名を天下に顕わす 其子三之助朝成のち常快と号す 其子次郎右衛門成常中納言吉宗公に仕えたてまつる末流多し
*
読み解く
 この田宮平兵衛重正は、西條藩に伝わる妻木正麟宗家の田宮流では田宮平兵衛業正であって成正・成政・茂正・重政などと有るとされています
 奥州地方の伝書では、津軽藩の林崎新夢想流では田宮平兵衛照常、三春藩の林崎流では重正、新庄藩の林崎新夢想流では照常、と照常が良く使われたのか名をころころ変えたのか、同一人物であったかよくわかりません。
 いずれにしても、林崎甚助重信ー田宮平兵衛重正でここは通して置けばいいのでしょう。拘る方はご研究されればと勝手に諦めます。
 千城小伝の原文のまま載せておきます。読みと合わせてお読みいただければとご参考に。
 田宮平兵衛重正者関東人也 従林崎重信得抜刀之妙實盡變入神 後改對馬 其子對馬守長勝継箕裘之術仕池田三左衛門尉輝政 後致仕改常圓 赴紀州奉仕大納言頼宣教 領彩邑八百石 其子掃部長家後改兵兵衛 大猷大君欲見田宮芸 命頼宜卿被召江戸 登営其術奉備台覧顕其名於日域 其子三之助朝成後号常快 其子次郎右衛門成常継箕裘之芸奉仕中納言吉宗卿 其末流在諸州 可謂伝芳名於千歳者乎 有斎木右衛門清勝者 紀州人也 自幼弱従田宮長家練習有年 従朝成終其宗 延宝年中来江都以其芸鳴

「北条早雲記曰 勝吉長柄刀をさしはじめ 田宮平兵衛成政という者是を伝うる 成政長柄刀をさし諸国兵法修行し 柄に八寸の徳 みこしにさんぢうの利 其外神妙秘術を伝えしより以後 長柄刀を皆人さし給へり 然に成政が兵法第一の神妙奥義と云うは、手に叶ひなばいかほども長きを用ひべし、勝事一寸ましと伝えたり」
 田宮流については武術流祖録、撃剣叢談などにも記載があります。この曽田本にある道統の伝来は、林崎甚助重信ー田宮平兵衛重正ー長野無楽斎槿露までは明らかに千城小伝によると判断できます。
 それにしても、第十代林安大夫政詡の書き残されたものは、老父の話を書き留めて置いただけではなく、是等の武芸の流れや漢籍も含め、当時の書物を能く読んでおられた様です。
 

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