曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文

2018年12月 3日 (月)

曾田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文29神心八相事3軍中首取様ノ事

曾田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
29、神心八相事
3軍中首取様ノ事
 軍中首取様ノ事 敵ノ首ヲ取ル二咽ノ方へ刀ヲヤリカキ切ルトキハ切レヌ物也切レテモ手間ヲ取ルナリ先錣ヲ上へ押上ゲウナシヨリ刀ヲ突立首ノ大骨ヲ突切ッテ後刀ヲ踏テフミ切テ一方ノ肉ヲカキ切ルベシ故二上手ノ搔(カ)キタル首ハ二刀二切目手際二切レテ有ルトゾ
 以上 居合印可口受之覚終
読み
 軍中において首取り様の事 敵の首を取るに咽の方へ刀をやり搔き切る時は切れぬもの也 切れても手間を取るなり 先ず錣(しころ)を上へ押上げ項より刀を突き立て首の大骨を突き切って 後刀を踏みて踏み切って一方の肉を搔き切るべし 故に上手の搔きたる首は二刀に切目ありて手際に切れて有るとぞ
 以上 居合印可口受之覚終

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2018年12月 1日 (土)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文29神心八相事2虎乱剱事

曽田本その1
7.い合い兵法極意巻秘訣原文
29、神心八相事
2虎乱剱事
 虎乱剱事山野幽谷ヲ通ルトキ虎狼抔或ハ手負獅子抔我ヲ目懸テカゝリ来ルトキ場ヲ見合セ前一方明テ三方フサガリタル穴ノ如クノ所二寄ッテ膝ヲ組刀ヲ抜キ切先ヲ向フニシ右脇ヱ引付テ構ベシ猛獣飛デカゝレバ己レト貫カルゝ也柄ヲ横ヘ當テゝ真向フニ構ル事ナカレ猛獣ノイキヲイニテ腹へ強ク當リ不覚ト成ル也
読み
 虎乱剱事(こらんけんのこと) 山野幽谷を通る時 虎狼抔あるいは手負の獅子抔我を目懸けて掛かり来る時 場を見合せ前一方を開けて三方塞がりたる穴の如くの所に寄って 膝を組み刀を抜き 切先を向こうにし(前に向け)右脇へ引き付けて構えるべし 猛獣が飛んで懸れば己と貫かるゝ也 柄を横へ当てゝ真向に構える事勿れ 猛獣の勢いにて腹へ強く当たり不覚と成る也

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2018年11月29日 (木)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文29神心入相事1手裏剱

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
29、神心入相事
1手裏剱
○柄口六寸  敵ノ柄口也
○軍場太刀
○手裏剱
 手裏剱他流ニテ敵二刀ヲ投付タルヲ手裏剱ト云當流ニテ云所ハ別也敵ノ透間ヲ見テカタ手ヲハナシテ敵ノ面二突込ムナリ亦互二ユキ合二我ハ片手ヲハナシノリニテスグ二突込ム也躰ハ自然二ヒトヱ身二成ル也敵太刀ヲ下スト云へ共我太刀ニテカラリト避ル心持アリ鎗二突手ナシ剱術二切手ナシ云是也大イ事故二諸流共二突手ハ仕組二アラワサザルナリ手裏剱ト軍場ノ剱似タレ共心二甚違フ

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2018年11月27日 (火)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文28中夭之大事11軍場ノ剱

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
28、中夭之大事
11軍場ノ剱
 軍場ノ剱鹿相成革具足ハ格別惣而甲冑ハ切ッテハ中々切レ難シ況ヤ心懸ノ武士ハ甲冑ノ札堅キヲ撰テ着スル故二キッテハ却而マケヲ取ルベシ我モ能キ鍛ノ甲冑ニテ身ヲフサギタレバ少シモ恐無ク少々切ラレテ成共我ハ敵ノ面二突込ベシ相下シ二下ス所二而切先ハ面二残シスグ二突込ムベシ返々我ハ切ラレテ敵ヲバ突合点肝要也
読み
 軍場ノ剱は、鹿にて相成る具足は格別である、総じて甲冑は切っては中々切れ難し。況や心がけあるの武士は甲冑の札(さね)樫きを選びて着する故に、切っては却って負けを取るべし。
 我も良き鍛えの甲冑にて身を塞ぎたれば少しも恐れ無く、少々切られてなるとも我は敵の面に突き込むべし。
 相下ろしに下す所にて切先は面に残し直ぐに突き込むべし、かえすがえす我は切られて敵をば突く、合点肝要也。

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2018年11月25日 (日)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文28中夭之大事10神明剱

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
28、中夭之大事
10神明剱
 神妙剣他流二テハ心ヲ明二〆敵ノ働ヲ見ヨト云トハ大二違ヘリ生死ノサカイナレバ平気トハ異リ然共忘ルマジキ事一ツ有リ則柄口六寸也柄口六寸実ハ抜口ノ事二非ス極意ニテ伝ル所ハ敵ノ柄口六寸也カマヱハ如何ニモ有レ敵ト我ト互二打下ロスカシラニテ只我ハ一図二敵ノ柄二打込也先我身ヲ敵二ウマウマト振フテ右ノ事ヲ行フ事秘事也是神明剱也
読み
 神妙剱は他流にては、心を明らかにしめ敵の働きを見よと云うとは大いに違えり、生死の境なれば平気とは異なり、然れども忘るまじき事一つ有り、則ち柄口六寸実は抜口の事に非ず、極意にて伝わる所は敵の柄口也。
 構えは如何にも有れ、敵と我と互に打ち下す頭にて只我は一図に敵の柄に打ち込む也。
 先ず我が身を敵にうまうまと振るうて右の事を行う事秘事也、是神明剱也。

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2018年11月23日 (金)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文28中夭之大事9打太刀ノ心

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
28、中夭之外事
9打太刀ノ心
 柄口六寸ノ勝行フ心持常ノ修行二習覚ニハ手近云へバ仕組ノ打太刀ノ心二ナルベシ打太刀ヨリ遣方二非ヲ入レヨク見ユル者也故二カサ二カゝルヲ嫌フ也ガッサリト明テ敵ハ只一ウチト打込マスルヤフ二フルマウ事大事也カサ二掛ルノ気ハツカイ形ノ気トナリ工夫肝要ナリ心明鏡ノ事
読み
 柄口六寸の勝を行う心持ちを、常の修行に習い覚えるには、手近に云えば、仕組みの打太刀の心になるべし。
 打太刀より遣方に非を入れよく見えるものである、ゆえに嵩に懸かるを嫌うなり、がっさりと開けて敵は只一打ちと打込まする様に振る舞う事大事也、嵩に懸かる気は遣方の気となり工夫肝要也。心明鏡の事。

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2018年11月21日 (水)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文28中夭之大事8柄口六寸

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
28、中夭之大事
8柄口六寸
 雷電剱諸流ノ剱術ノ教皆以我心ヲ明カ二シテ勝ヲ取事ヲ肝要トス當流ノ極意ハ表裏ノ違也敵二向カヱバ如何成人モ心ハクラ闇ト成ルナリ其マホウクラヤミ(真方暗闇 曽田メモ)ノ所ニテ一ツ行フベキ事有則柄口六寸ノ勝也是當流ノ極意也雷電刀ハ惣名二而変而ハ神妙剱トナリ軍場ノ太刀ト成ルナリ
読み
 雷電剱は諸流の剣術の教えが皆以て心を明らかにして勝を取る事肝要とす。当流の極意は表裏の違い也。
 敵に向かえば如何なる人も心は暗闇となるなり、其の真方暗闇の所にて一つ行うべき事有り、則ち柄口六寸の勝ちなり。
 是れ当流の極意也、雷電刀は総名にして、変じては神妙剱となり戦場の太刀となるなり。

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2018年11月19日 (月)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文28中夭之大事7雷電刀

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
28、中夭之大事
7雷電刀
 雷電刀ハ惣名也則柄口六寸也変而神妙剱ト成戦場之剱ト成智仁勇備ラザレハ其事(業)行フ事不能智仁勇ノ三徳有ト云へ共眼心足能ク利(キメ)サレバ勝ヲ取ル事ナラス故二如図配當セル也
読み
 雷電刀は惣名(総名)也 則ち柄口六寸也 変じて神妙剱となる 智仁勇が備わらざれば其の事(業)行う事不能 智仁勇の三徳有りと云えども 眼心足能く利(キメ)ざれば勝を取る事ならず故に図の如く配當せる也 
*
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2018年11月17日 (土)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文28中夭之大事6脇道を行

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
28、中夭之大事
6脇道を行
 亦曰難二逢事ヲ知ル事ハ前二云フ也知テモ行カズシテ不叶事有其時ハ道ヲカヱ気ヲ転而可行気転スル時ハ自然二難ヲモ避ル事有ルベシ道ヲカユルト云フハ本道ヲ行所ヲ行カス〆脇ノ小道ヲ行クノ類ナリ
読み
 亦曰く 難に遭う事を知る事は前に云う也 知りても行かずして叶わざる事あり 其の時は道を変え気を転ずる時は自然に難をも避ける事があるべし 道を変えると云う事は本道を行く所 行かずして脇の小道を行の類いなり

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2018年11月15日 (木)

曽田本その1の7居合兵法極意巻秘訣原文28中夭之大事5心ノ落カセ様

曽田本その1
7.居合兵法極意巻秘訣原文
28、中夭之大事
5心ノ落カセ様
 亦曰心ノ落カセ様二習有先口ヲフサギ噛ヲ呑ミ込ミテ心ヲ静ムベシ亦ハ小用ヲ達ス可シ能ク心ヲチツクモノ也
 亦曰 心の落ち着かせ様に習い有り 先ず口を塞ぎ噛む(?)を呑み込みて心を静むべし 亦は小用を達すべし 能く心 落ち着くもの也

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