月之抄を読む11、習之目録之事11の99かく拍子之事
月之抄を読む
11、習之目録之事
11の99かく拍子之事
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11の99欠く拍子之事
父云、是は違えたる拍子なり。序を切り懸る序の内を一拍子敵と違え勝心持を欠く拍子と云。違い拍子也。
亡父の録に理りなし。
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父云、是は違えたる拍子である。初めの切り懸り、序の内を一拍子敵と違えて勝つ心持ちを、欠く拍子と云うのである。違い拍子である。
亡父の録には理りなし。
石舟斎の「新陰流截相口伝書亊」の「角にて闕拍子之事(すみにてかくひょうしのこと)」との習いが表示されています。
月之抄の「かく拍子」の「かく」にどの様な漢字をあてがうか、此処で判断できません。「敵と違え勝」の文章に従って、敵に逢わせない、欠くとして見ました。新陰流の勢法の中では敵の打込みを外した時が打った時の「くねり打ち」などを思い描いても見ました。全くの当て外であっても心持にはさしたる違いはないと思います。
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